100/108
机上の神様
重なる本に書きかけの紙
斜線の入ったノートタイトル
カレンダーのばつ印
絶えず回るよカンカン時計
辞書もしばらく眠ってる
単語帳にはほこりが乗ってる
キーボード溝に雪が積もってる
それでも僕は机上の神様
いろんな世界を作ってる
ときに混ぜたり砕いたり
そこに想いはありますか
それは僕にもわからない
神様といえど悩みはつきない
だいたい思考は雑ばかりだし
空気砂を掴むようなことばかり
炎はいつでも揺らめいているのに
うずくまってばかりいる
椅子の上で正座している
ただ、僕は終わらない
それでもと、世界を作る
あるいは僕を作っている
僕の作った世界で
僕を見て、作るために
ではどこに向かっての?
……たぶん、わかることはない
ただそれがわかっているのなら大丈夫だ
どこに向かえずとも
この机上に世界があるのなら
きっと、大丈夫だ
良ければなにか残してね
もうひとつ。この詩で100を数えます。他にも、数詩はなろうにありますし、十数詩は他サイトにありますから、良ければぜひ見てください。




