表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/110

三千世界の小さな果て

真昼の空へと昇る月から

睡魔と歌声届いてか

ゆらりゆらりと臥所へいって

僕は望まぬ夢を見た


潮騒届いてゆらめく心

きらきら波間にちらつく光

星が瞬き空は動いて

夏夜に全ては冷めてゆく


ぼんやり鳴り出すいつかの音

夢の世界ではハッキリしていて

夕立のころに目を覚ましては

まったく思い出せないでいた


本当の夜に臥所は遠く

よくよく響くはあの夢の音

気づけばその音思い出してね

星に涙を浮かべていたのさ


忘れては消える記憶ども

寄せては返す波間に運ばれ

ようやく帰ってきたかと思えば

お前はまたも長旅に出る


強くこいねがう想いはならず

言葉は瓦解の一途を辿る

さながら星屑のような人となり

僕は変わらずに立ち止まる


三千世界の小さな果てに

僕らは夏夜に夢を見ていた

見上げてゆらゆら揺れ動くのは

いつか僕らが眺めていた星


そこに映るはいつかの僕らだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ