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幽玄の影

 以降、詩に関してはこちらの『横臥位ノ瞳』に上げていきます。更新は不定期ですが、よろしくお願いします。

大きいだろう、大きいだろう!

それは大きな君の影だ

たそがれの陽にはよく分かるだろう


黒く沈んで浮かない影

よくよく真似してくねくね動く

そうかと思えばがんとして、一切まったく動かない

しかしどうだか、君には似ない


繋がり広がりくっついている

重なり合っても濃くならず

しかし不思議と、懐かしいかな

けれど君とはまた別のもの


映す鏡はうつさない、影の視線と口元を

話しかけても答えない、それはやっぱり君だから

雲と同じかそれとも別か、しかし影さん、黒いのさ


いつかの日にかは鬼ごっこしたり

踏んでみたりもするのだが

そいつはやっぱり無口でさ

やはり、やっぱり君なんだ


きっと消えるまで一緒だろう

だけれど最後も無口さん

最後の最後も寄り添って

しかしなぜだか触れられない




それはやっぱり君なんだ

どうしようもなく君なんだ

だからよくよく見てごらん

きっとこちらを見ているよ、鏡のように見ているよ

黒々としたその瞳、離すことなく見ているよ


やっぱり大きい、おおきいよ

君のからだを一飲みするよ

優しくも無理に包み込んでく

他人なんかじゃ比にならないほど

影は大きく、君と同じ、黒い瞳で見ているよ

影はすっごく、黒くて大きい。それは自分から出ていて、陽が傾くとソロソロ出てくる。

昼間に小さいのは、きっと身体の中に潜んでいるから。

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