表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/7

第一話 私と新しい世界

下っ端暗殺者の伊佐田莉々(いさだりり)は、ある失敗により組織の人間に殺されてしまう。

しかし、目覚めた先は物語に出てくるような平原が広がっていて_________________!?


無感情で天然な「元」下っ端暗殺者による破天荒異世界スローライフ!!

『プロローグ』



貴方の街では何が聞こえるだろう。

人々の陽気な笑い声や、甲高い子どもの声。

はたまた小鳥の囀りだろうか。


『元』私の街

そこでは人々の悲鳴や銃声が聞こえる日常だった。

そういうものだと思っていた。


元私の故郷は遠い。地名は無く、一度足を踏み入れると、帰ってくる者は居ない。

「西の殺戮街」いつしかそう呼ばれていた。




____________________________________________






『第一話 私と女神』


「ん…………、」


十代半ばだろうか。

髪は白く腰まで伸びており、まるで寝巻きの様なワンピースを着ている。

自然の光に照らされる白髪は輝き、さながら森の妖精のようだ。

突如、まだ幼さの残る少女の目に容赦なく光が差し込んだ。

少女は、まだ目が慣れていないのか、それを避けるように目を擦り、目の前の光景を目の当たりにした。


______________________________________________


「……………………………………………え?」

「…ここどこ…………?」


そこに広がるのは、草や木、小鳥などの、絵本の世界のような広大な自然。

そこには、とてつもなく困惑する少女が居た。


_______________事は数時間遡る_______________


ほんの少しだけ、油断していた。


「…お前せいで組織が壊れた。消えてもらう。」

「まって!まってよ!!私たち、仲間だったでしょ??」


絶望だった。


「……恨むなよ。」


バンッと聞き慣れた銃声が聞こえた。

こんなに大きく聞こえたのは初めてだ。そんなことを考えながら私の意識は途絶えた。


______________________________________________


「おはよーございまーす」


そこには、私の顔を当たり前の様に覗き込む女が居た。

まるで女神のようだと思った。


「あ、驚きました?私、地球担当の女神のイリアスです」


ん???


「えっと、貴方はさっき死んでしまって、此処はいわゆる死後の世界でして…」


は!?!?!?


「急な話なのですが、、惑星ルナリーアから転生者の求人が来ているんですよ」


きゅう、じん????????????


「それで…………」

「転生、してくれませんか?」


てんせい!?!?!?????!?!?!?!?


______________________________________________


「転、生??」


私は、にわかに信じがたい言葉に思わず繰り返してしまった。


「はい、転生です。」

「今、ルナリーアは深刻な魔力不足に陥っています。魔力というものは、魔法を使う為に要し、生活に必要不可欠となっています。魔力が完全に無くなってしまえば、人々は原始的な生活になる、または、滅亡してしまうでしょう。」

女神イリアスは、深刻そうな面持ちでそう語った。何だか難しい話だ。

「それで…なぜ私が?」

「出身の関係です」

私は、思わず首を傾げてしまった。

「地球は、魔法を使う人間が居ません。なので、魔力が有り余っているのです。」

「それで、1番効率よく魔力を持ってくることが出来るのは人間を連れてくること、ですから、今回お呼びさせていただきました。」

なるほど、と私は納得した。

「良いですよ。転生。なんだか楽しそうですし。」

どうせ死んだのだから、なるべく未来ある方を選びたい。


「では、色々と質問をさせてもらいますね?」

私は頷き、イリアスの言葉を待った。

「…名前は?」

伊佐田(いさだ)莉々です。」

するとイリアスは困った顔をした。

「うーん、改名してもらいましょうか、ルナリーアだと、その名前は少々違和感があるので。カタカナの名前にして下さい、待ちますよ。」

随分と融通の効かない惑星だなと思いつつ、承諾した。

「伊佐田…イサダ…イーサダー……イーサター……、、」

自分の考えを整理する様に、名前を繰り返した。なんだか思いつくような気がしたからだ。

「…うーん…………、あ!イースター!イースター……」

(下の名前は…莉々………………リリーでいいかな)

「あの、イースター・リリー…とかってどうですか?」

それを聞いた途端、イリアスは、ぱっと顔を明るくし頷いた。

「うんうん、とても良い名前ですね!」


そうして、5分位だっただろうか、質問が続き次が最後の質問となった。


「貴方はどんな生活を送りたいですか?」


迷った。初めて聞かれたことだった。

惑星ルナリーア、そこは異世界であり、私は新しく人生を歩めるのだ。


「ゆっくり……平和に…………、それでいて楽しく……旅をしたいです。」


「なるほど、なるほど。」

そう言い、女神イリアスは、するすると何かを紙に書いた。

「貴方……、イースター・リリーさんの人生が、きっと楽しいものになることを此処に証明致します。………新たな一歩が有意義なものになりますように。」

にこっとこちらに笑いかけ、紙にハンコを押した。

その瞬間私は光に包まれた。



【次回予告】

何も知らされずに舞い降りた世界、そこは魔法が使えてしまう異世界で__________!?

リリーに立ちはだかる常識の壁と、突然現れる一匹!!!

ぜひお楽しみに!!!!


【猫背もち(作者)より御礼】

この度は、「「元」下っ端暗殺者の異世界スローライフ!〜生意気な子熊を添えて!?〜」を読んでいただき、誠にありがとうございます。

作者自身、小説を書くのも投稿するのも初めてで、正直とても苦戦しました…(汗)

誤字など色々あるかもしれませんが、やさーしい目で見ていただけると嬉しいです!

コメント、評価ぜひぜひ宜しくお願いします!


また2話でお会いしましょう!!ではまた!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ