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第1話 イザヨイ

空中の透明な線路を走る列車、そびえ立つ大きなビル、町の真ん中に町の運営を支える機関が入っていて光輝いている木のような建造物。文明が進んだ大都市「フィータウン」の夏の空には星が輝いていた

「おい、酒買ってきたか?」

ビルとビルの間の暗い路地裏で大柄な男が腰を屈め、悪い笑顔で小さな声でもう1人の男に話しかける。

「むっ 無理ですよっ‥あんな高いヤツ用意できるわけ‥」

話しかけられていた小さな男は涙ぐんだ小さく、か細い声を出した。その次の瞬間小さい男の腹に電撃のようなものが当たり全身に凄まじい衝撃が走った。そして数秒後に小さい男はうつ伏せで倒れ込んでいた。

それを陰で見ていた者がいた。青い髪で前髪の一部がさらに青くツノとキツネのような尾が生えている長髪の少年「イザヨイ」である。

小さい男が倒れ込んだ数秒後大柄な男がイザヨイの存在に気づいた。

「おい!そこで見ているのは誰だ!?」

マズい‥と思い逃げ出そうとした時、電気のような何かがイザヨイの長い髪の左側を切った。

ストンムスラング(基礎電撃魔法)」だ。逃げるより戦った方が安全で周りに被害が及ばないと判断し、すぐに臨戦体制に入った。瞬時に「ドルクアンガレフ(基礎闇魔法)」を放つ。イザヨイは闇魔法に自信があった。が大柄な男がもう1度放った「ストンムスラング(基礎電撃魔法)」はイザヨイの「ドルクアンガレフ(基礎闇魔法)」を避ける軌道で飛びイザヨイの首に当たり大柄な男はイザヨイの「ドルクアンガレフ(基礎闇魔法)」を容易く避けた。負けた‥マズい、死ぬっ。そして、意識が遠のいた。


「コイツは珍しい酒を気の弱いヤツに買わせて生活していたのか、でこの2人が被害者ねぇ‥」

意識がもどり意識が戻り空は青く澄み渡っていた。倒れている自分の視点からは自分の長い髪と青空と猫のフードに短いマントのようなものがついていて顔が口元しか見えないニコニコしている人物が見えた。

「コマケンさん!これが証拠です‼︎」

部下らしき人が昨夜ボコボコにされていたところの映像をその猫の人に見せにきた。コマケンというらしい。

こんなところにもカメラがあるのか‥と思いつつ恥ずかしいから消して欲しいと思った。

「ん!起きたな」

気づかれた。

「君はえっと‥どういう人?」

この人質問とか向いてなさそうだなと思ったが口には出さずに答える。

「一週間後にフィータウン第三学校を受験するイザヨイ、12歳です」

そう答えたらコマケンさんは驚きながらも笑顔になった。フィータウン第⚪︎学校はフィータウンの中でもレベルの高い学校なので驚くのは当然だろう。しかしなぜすぐに笑顔になったのか‥

「校長によろしく言っといて〜」

コマケンの口から予想もしていなかった言葉が出てこちらがびっくりさせられてしまった。

どういうことか聞きたかったが、コマケンはすでに部下と一緒に去ってしまっていた。


この時、普通のフィータウン民だった場合コマケンに会った瞬間喜んでいただろう。

しかしイザヨイはフィータウン第三学校に入るために三ヶ月前に引越してきたため「フィータウン三大戦力」のコマケンの存在を知らなかったのだ。


コマケンが去った後、イザヨイは「ストンムスラング(基礎電気魔法)」で若干痺れている左手を摩りながら家へ帰った。家に帰り一瞬で物が冷える便利な冷蔵庫、瞬間冷蔵庫からコーラを取り出し一気に飲み干す。いつもなら動いた後に飲むコーラは最高だがあそこまでこてんぱんにされると涼しい部屋でコーラを一気飲みしてもまだ気分は良くならない。とりあえず汗を流すためにシャワーを浴びることにした。冷たい水のシャワーで悪い気分と汗が流れていく。イザヨイはふと、あの大柄な男は何級だったのかと思った。

この世界には「階級が存在し」最低が50級そこから1級までいった後、1段2段と段数が増え最大が100段である。

1階級の実力差は大きく通常の市民が30〜40級でイザヨイは28級、12歳としてはものすごく強い。階級の見分け方としてどこかに自然には剥がれないバッジのような物がついているのでそれで階級がわかる。

だからイザヨイはあんな不良に負けるとは思っていなかったのである。

今日と昨日の記憶を辿る。

「えっ?」

イザヨイのこの言葉は大柄な男の階級に対するものではなかった。

「あのコマケンってヤツ‥40段じゃねぇか!!!!!!!!!!!」

イザヨイの呟きが部屋中に響く。と同時にこちらに走ってくる足音が聞こえた。

「コマケンってフィータウン最強戦力の1人の?」

風呂場から出たイザヨイにキラキラした目で問いかけてきた者がいた。

パーカーを羽織った緑の髪で黄色い目をした少年 サゲンだ。

というかフィータウン最強戦力って何だ?と思いサゲンに尋ねる。

「えぇえぇ〜知らないの〜!?」

ウゼェ

「フィータウン最強戦力は そとそこ スイートコーン・ノナ コマケンの3人でフィータウン内の最高段数を持つ3人なんだよ〜」

疑問に思ったことをそのまま聞いてみる。

「最初の人って偽名?」

「そうだね本当の名前はソウイっていうらしいよー」

昨夜ボコボコにされた気分はなくなり、フィータウン最高段数の人を間近で見られたことを自慢したくなった。

「その3人の内のコマケンにあったんだよな、羨ましいだろ〜」

「うん!めっちゃ羨ましい」

気分がいい。

「俺、最近あんまりいいことがなくてさー」

急に話が変わった。これがB型(超偏見)か。

「イザヨイいいことあったこと自慢しまくるならぁ…今日2人分買ってきた高級チーズケーキアイス1人で食べようかなー」

マズい全てあいつに食われるのは良くない…というか俺も食べたい。

「ひ 1人で全部食べるとお腹壊すぞ」

「2日に分けて食べるから別にいいもん」

このままいくと本当に食われてしまう…仕方ない。

「自慢しないからくれぇぇ」

「いいよ」

軽っ…いいのかよ。

2人で食べた高級チーズケーキアイスはすごくおいしかった。



2人のフィータウン第三学校入学試験まであと6日


初めての小説難しかったけど楽しかったです。

改善点があれば教えて欲しい

イザヨイの話はまだ始まったばかりこの後を書くのが楽しみです

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