表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
炎は孰れ月を染める  作者: 鴇羽ほたる
旅路
10/25

巷で流行りのラヴソング

大丈夫です。生きてます。生存状態が気になる方は➡https://twitter.com/TkihaH

こちら雑多なアカウントですが、生温かい目で見守ってください。

続きは近日中に更新します。

タグ変更しました。よく考えたら、負の側面が主題なので、ダークファンタジーでした。すみません…。

 コスプレ衣装を複数購入し、ご機嫌なようだ。「では。」と、ふんふん鼻歌を歌う少年に迷子紐を付け、港へ急ぐ。途中で昼ご飯にしては遅すぎるがお弁当を手に入れて。


 曲が最近流行りのラブソングに変わった辺りで話しかけた。


「何番乗り場ですか?」

「三番乗り場!『君と共にって誓ったのにさ~君はこんな僕を置いて去って行くんだ~それでも僕は~』」


 はあ。ご機嫌で何より。そんなにジェット船に乗るのが楽しみなのだろうか。停泊中なんて揺れて気分が悪くなりそうなものなのに。


「着きましたよ。切符出してください。」

「はぁ~い。『君を待っているよ~だっていつかの世界線で逢えるって信じてる~か~ら~』っと。」


 全く理不尽な話だ。置いてかないでと泣く癖に、置いていくのは平気なんだから。こちらに夢でもうなされるほどの後悔を残して。ふと思い出した過去に毒づく。俺にはそんな権利なんて無いはずなのに。


 列に並び、出港時刻を待っていると、テオ様が紙に暗号を書きだした。


「前方不注意は危険かと。」

「うん。知ってる。」


 つらつらと書いているのは棒人間の絵と何かの頭文字か?傍らからは見えづらくなるようそっと魔法をかける。ギリッと慣れた音と感覚。顔をしかめ、咄嗟とっさに首に伸びた手を戻す。全く悪趣味な。この程度でもやはり許す気は無いようだ。ただの布切れのくせに。


「よし。あと一〇分なのかな。席はどこら辺っぽい?」

「恐らく出入り口近くかと。」

「おお。それはラッキーだね。もうちょっと後ろで並ぼうか。」

「承りました。売店で飲み物でも買いに行きましょうか。」

「うーん。」



 テオ様は後ろをいきなり振り返り、焦ったように話しかける。



「あの、お手洗いってどちらか分かりますか?」



次話は船の中ですが一瞬テオちゃんが怖くなるかも。テオちゃんはちょっと黒い一面があって欲しい…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ