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俺の、転生

俺の、転生! 君にも転生の時が、来る!

         斉藤さいとう 拓真たくま さん、あなたは選ばれました


「おぉ!?ついに俺も転生主人公ゲットか!」

この俺、斉藤 拓真は今、真っ白いどこぞの異空間に漂っている。

そして目の前には光り輝く天使?的な人物がいて、俺に語り掛けてくるのだ。

「選ばれた、ってことはアレか?これから異世界に転生して世界を救う勇者に・・・」


  話が早くて助かります。おおむねそのとおりです。が


・・・が?今、「が」がついたな?嫌な予感しかしないんだが確認してみるか。

「あの、神様?天使様?管理者様?なんでしょうか、その が っていうのは・・・?」


  あなたが選ばれたのは「救世主」であって「勇者」ではありません


ぁ、なんだそれだけのことか。肩書が違うって事なのね。そうなのね。

「んじゃ、お約束の最強能力と若返り、超絶イケメンにして下さい。世界は無事救ってみせます」


  スミマセン。それは出来かねます。


・・・ぇ?出来かねる、ってどゆこと?


  最強能力、若返り、整形は品切れです。


はーーーーーーぁ!?「品切れ」ってナニソレーwww

「いやいや、それじゃ選ばれた意味ないじゃん!素のまま、って俺の今のスペックじゃ・・・」

今現在の俺のスペックつったら知力体力、その他もろもろ「普通」レベルだぞ?多少、空手とか習った事あるけど、小学校の頃だし練習嫌で白帯でやめちゃったしw部活動も帰宅部だったし、マンガやアニメやゲームばっかしてたからその辺の知識だけはあるけど。・・・ってアレ?俺、ここに呼ばれる前何やってたんだっけ?学生だったっけ社会人だったっけ?年齢とかいくつだっけ?所帯とか持ってたっけ?家族いたっけ?アレ~~?思い出せないや・・・


  ですので、三つのシモベを創造する権限だけを御与えします


「みっつ、のシモベ・・・」

アレかな?昔テレビで観た事のある、なんちゃら二世とかかな?

「あ、そう言えば選ばれた、って”救世主”でしたっけ?さっき言った様な気もするけど何処の何を救世するんですかね?色々すっ飛ばしっちゃって、肝心な所全然確認して無かった気がする・・・」


  ・・・そうですね。我々も少し急いてました。順を追って説明致しましょう。


我々?複数形なんだ・・・神様、なのか天使、なのか・・・多人数で色々作業してる感じかね


  まず、我々は「世界管理者機構」です


・・・以下、彼?ら、「世界管理者機構」の代表者「メノン」と名乗る人物からの説明箇条書き。


○「世界管理者機構」管理下の世界は「剣と魔法の世界」俗に言うファンタジー世界である

○「世界管理者機構」管理下の世界では日々イレギュラーが起きている

○対処の為、異世界召喚で無作為に選択した人物に「勇者」「救世主」「賢者」等の称号を与え解決している

○イレギュラー対処の能力譲渡、対策方法は数に限りがある為、無制限に与えられない

○現在、能力譲渡、対処方法で残ってるのは称号「救世主」のみ。「三つのシモベ」は余りモノの能力

○緊急案件だったので、権限回復までの期間が無かった為。苦肉の策である

○今回、選ばれたのは俺、「斉藤 拓真」どうやら事故か何かで死亡したらしい。ちょっとショックだ。


・・・なんか色々とドイヒー(酷い)・・・

「で、基本スペックは今のままで、剣と魔法の世界に救世主としていくわけ?ムリゲーじゃない?」

俺は思っていた事を素直に言葉に出した。容姿や体力に取り立てて自信がある訳じゃなし、その上チート能力が無いんじゃどうもならんだろ、これ。しかも元の世界じゃ死んでるらしいし。思い出そうとしてるんだけどなんかモヤがかかったみたいで、よく思い出せないけど。


  特化能力は与えられませんが、基本スペックだけで現地人よりは多少、強いはずです


多少か。それじゃ雑魚キャラとかにつまづいて終わる、ってことは無いのかな?

「どっちにしろ、元の世界じゃ死んじゃってるみたいだし世界を救っても元の世界には戻れないのな?」

記憶が曖昧なせいでよく思い出せないが、元の世界に未練とか皆無なのが救いか


  無事に世界を救う事が出来たら、そのままそこで永住できますよ?


ほう、上手くいけば現地でハーレムエンド、富豪エンドもあるってことか。・・・なんでこんなことばっかり覚えてて考えに出せるんだ、俺。等と不埒な考えを巡らせていた時、メノンから更にめんどくさ「設定」が告げられた


  三つのシモベ召喚には「カルマ値」が必要になります


ぬ?カルマ値?またぞろ嫌な予感がしてきたんだが。


  「カルマ値」とはあなたが現地世界で「善行」を行うことで蓄積されていきます


あ~、なんかゲームで観た事ある気がするな~。要は人としての道を外すな、ってことね。救世主だし


  まずは最初の一体目の、シモベを創造してください。一体目は無償です


創造してくださいって言ったってなぁ・・・剣と魔法の世界だろ?なんかモンスター的な奴?何がいいのやら・・・・・・そーぉだ。自分にチート能力が無いっていうなら、こっちに盛り込めばいいんじゃね?

「えーっと、どんな設定でもいいんですかね?」


  ・・・権限内でしたら、どの様なカタチでも能力でも大丈夫です


いようし、言質とったぜ。そしたら俺の考えたサイキョーのシモベは、こいつだ。

「変形バイクロボ!これだ!」


  ・・・剣と魔法の世界なんですが・・・


「いいでしょう?ありきたりのモンスター従者じゃなんだし!AI搭載型の変形バイクロボ!これっきゃない!」

どうせ剣も魔法もダメなら、俺はコイツを使って天下取ったる!なんか無性にやる気出てきた!しかも、3体つったね?後2体の原案も頭に浮かんできた!オタク魂全開だ!!頭の中に浮かんできた諸々の諸設定をそのまま伝える。可能か否か?


  ・・・可能だそうです。反映させ、実行致しましょう


おっしゃ!やったすけ!(やったぜ、の変造語。特に意味なし)これでかつる!


  それではこれから第一のシモベ「変形バイクロボ:スモルガー」と共に異世界「フェルメール」に転送致します


ぇ?何それバイクロボのネーミング、ダサイ・・・異世界名前、ありきたり・・・


  基本的な行動用モジュールはセットアップされてます

  それでは良き旅を


良き旅を、ってなんかどっかのゲームマスターみたいなセリフだな、ってそういえば肝心な事を

「異世界を救うって、具体的に何をどうするのーーーぉぉ?」

メノンの言葉と共に、自分の体が光に包まれどこかに転送されていく。自分の思い描いていた”俺だけの異世界英雄譚”が現実化する中、肝心の「世界を救う」に言及がなされていなかったのに気が付き、慌てて問いただしてみるが・・・


  具体的には「魔王を倒す」みたいな?こまけーこたぁ、いいんだよぉぉ


アレ?なんか最後、おかしなテンションになったんだが?

そんな俺の不安要素も抱き込んで、「俺の異世界転生物語」は幕を開けるのであった・・・

思い付きで書いた。公開はしている。反省は、何時かすると思う。

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