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東方零刻記  作者: 見習いにゅーびぃ
8/8

柊vs月見~終わったあとの苦言

前回あんましふれなかったのですが、柊は転生する前にもってた装備一覧を持ってきています。

(勿論身につけているものだけですので、カバン等はないですが)


チャリン

と、硬貨が床にあたったときの音が響く。

それが合図となり、双方とも動き始める。

月見がチャキっと銃を構え、柊に照準を合わせようとする…が、

「ちょろちょろしすぎですっ!!」


柊は大きく左右に素早く動き照準に捉えられないようにしていた。

「なんで、飛び道具と思われる武器をまえにして突っ立てなきゃいけないんですかねっ!」


そもそも、闘いの最中に足なんか止めてたらダメでしょ。と思うぞ俺は


「確かにそうです…ねっ!!」


月見の言葉が、終わると同時にパァンパァン、と軽快な音がなる。銃声だ。

対して精度のない射撃だが、少しでも範囲に入った故の突発的発砲。


「んおっ……と」


それを移動する向き急に変えての回避。

普通はうたれてからの回避など出来る筈がないのだが、今回は月見のエイムが悪かったのと柊が引き金の部分を見れる立ち位置にいたためギリギリ回避できた。

そう、弾速は見えなくても…指は見えるのだ。

今回の対銃の策はそこの仕組みなのだ。


「うっ…そぉ~、なんで掠りもしないの!」


確実にあたるとは思ってなどいなかった月見だが、焦らせる、もしくは掠らせるくらいして欲しいというのが本音。涼しい顔して避けられたくはないのだ。それだけこの試合にかける想いは強いということなのだろう。

ただ、その気持ちが命取り…ここでは致命的となるのだ。掠りもしなかったことでできたほんのわずかな隙。そこを柊が見逃死などするはずがない。


「シッ…」


力を静かに入れるときにでてしまう息の出。

それと同時に行われるのは身体強化。

その強化された体で一気に距離を詰める。

本来、柊が行う予定だった完璧な処理とは違う戦い方だが、そこはここ数年で培ってきた妖怪との戦いと会長との模擬戦で養ってきたセンスで柔軟に対処する。


「えっ…ちょっちょっ!!?」 


月見はその素早い行動により、硬直化してしまった。


「……、これで俺の勝ちだな」


そのため、詰め寄ってきていた柊の手刀で首を軽く触られてしまった。

それはつまり、1つ命を落とされたと同義である。


「はい、降参します~。」







「結局っ!先輩!武器使って!ないじゃないですかっ!」


試合が終わって空薬莢と穿った部分の掃除をし終えてから

そんな風に月見は先輩…、柊に向かって文句をたれる。


「そーだね。でもさぁー、武器を剣にするとはいったけど…使うとは言ってないしなー。まぁ別にいいだろ?」


そんな風にむくれる後輩…月見に対して柊は、のらりくらりとした態度で接する。


「異議ありっ!」

「なにかね?被告人」

「相手が本気でやってるのに、本気で立ちあわないとは失礼だと思います!!」

「知らんな」


それでも負けじと自分の気持ちをだしていく。

結局軽くあしらわれてその日の鍛錬の時間は終わってしまった。


「ただいま帰りましたー。」

月見との試合を終え、グダグダと話し、鍛錬の時間を終えた柊は、八意家に戻ってきていた。

それも当たり前だろう。八意の護衛として雇われているのだから。給金はでないけどね。


「お帰りなさい柊君」


出迎えてくれたのは、召使いでも永琳でもなく…八意家の母であった。


髪は床に届くほど長く色は明るめのブロンド、身長は自分よりも高く、女性にしては高い173cm。

━━余談だが、柊も数年の時を経て165cmから170cmまで伸びている。━━

スタイルは永琳の母ということだけあって、ばっちりである。


「奥様がわざわざ…どうも、ありがとうございます。」

軽く頭を下げる。


「良いのよ、別に。これから少し出掛けようとして、ばったり会っただけの偶然なのだから」

「そうですか、一応どこにお行きになられるのか聞いてもよろしいでしょうか?」

下げていた頭を上げ、質問をする。


「隊長さんの、奥様と子供を見に行くつもりよ~」

「なるほど、解りました。帰りがあまりにも遅くなるようでしたらお迎えに行かして貰いますね。」

「あらあら~、尽くしてくれるわね~。永琳が嫉妬するわよ?」

ニヤニヤと八意ママはそう言ってくる。


「それは困りますね~。主に召使いさん達が」

それに対して、苦笑交じりに返す。


「フフッ、ですね。では、ずっとここで話していても一向に行けないので…行きますね?」

「はい、行ってらっしゃいませ。」


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