マテラ国
《マテラ国》
別名 情熱と闘牛の国。
首都サグラマの中央にある山の上には王族のサグラマーサが暮らしている。
共通語の訛りが凄く、本当の言葉はやたら巻いたり跳ねたりする。ライハには関西弁のように聞こえた。
明るく、活発でいい人も多いが、逆に悪いやつもわんさかいる。極端。力持ちが多く、喧嘩はだいたい殴りあいか腕相撲になるのが定番。
商売人達の国とも呼ばれ、ライハ達が居た西側は西端商団の縄張り。マテラ国内で国の西側で活動する商人の一団で、本部は首都にあり、そこからいくつもの大きめな縄張りを東西南北、そしてそこから更に南東やら北西など細かく分かれ国隅々にまで物資を届けている。総称、バルコーハ国栄商団は国が支援する超有名で巨大な組織である。
新しい事に目がなく、常に人気を取り入れようと切磋琢磨をしている。
飯がうまい、しかも東西南北で味が変わり、東は炒め飯が、西はトマト料理が、南は海鮮物が、北はチーズが美味い!!!
首都の構造が面白い、まるでバームクーヘンの層のように三重に街が展開している。
商人が多いので、道も独特で、マテラにはリオコスタという野宿に適した場所の名称がある。意味はマテラ語で『川の瀬』と言う、マテラの人は道を川として例える事が多いからだ。
昔からこの道を旅した人達はだいたい同じような所で野宿をする。それを何年も繰り返すうちに野宿しやすくする為に除虫草や食べられる草を近くに植え、土を均して広場を作る。結果、旅人達はそこを川の入江のようだと言うことでリオコスタと呼び、現在では1日の移動の目安にもしているらしい。
野宿所リオコスタにも特別な所がいくつかあって、今夜着くところは運が良ければ肉が確保できるところも。
そうなった原因は、気の効いた誰かが森の比較的浅いところに甘い果実のなる木をたくさん植え、それを狙って鳥や獣が来る。水が確保できる所もあれば、人が食べても大丈夫な果実の木もある。マテラ人の行動力ェ……。
ハーレーンっていう豊作祭りがあり、水の女神に去年取れた作物を捧げて、昨年の冬前に蓄えた酒や作物を飲んで食べて、今年も実りが良くなりますように、天の機嫌がずっと良くありますよにと願うもの。
この時期、ハンター達がサグラマに行くの嫌がるのはバーレーンのせい。天候はずっと荒れて虎梟トラフクロウは突風で飛べない上に。一月は皆酔っぱらってるから色々めんどくさいから。酔っ払ったマテラ人、軟派しまくるから特に女性ハンターはさらに嫌がる。
豆知識だが、マテラ人(特に首都の人)は冬から春生まれが多い。
南と北に港町があって、そこから世界へと物資を届ける連中もいるが、南は基本ルキオの縄張りなので、協同で運営しているらしい。