ホールデン教皇国
《ホールデン教皇国》
北と西を山脈、東を草原、南を砂漠と接している東西に細長い国。周りを5つの国に囲まれた帝国で、首都国コアスが周りの細々とした都市国を支配している。都市国というのは一つの街が国みたいになっているもの。首都国と都市国全部合わせたのがホールデン教皇国。
一神教で、移動の神・スティータを信仰する。
スティータは建国の時にこの地と住まう人々に祝福を与えたと言われる女神で、そのお姿はこの世でもっとも美しく慈悲に溢れている。
しかしその伝承で伝えられている容姿は様々で、見たこともないほどの美貌を持っていたというのは一致している。
冬に見える青い月。
この辺はこの季節になると北東にある国から大量の魔素を含んだ風が吹き、それが東の国境にある山脈にぶつかって溜まる事で月の光を変えていた。
もう少し寒くなれば上空で魔素が結晶化、スティータ神の雫となってこの国に降り注ぐのだ。濃厚な魔力が満ち、全てを白く塗り潰す。
北に聳える山脈と、その下に広がる森。
右から左と視線を移動させても一面ずっと山脈で、常に霞がかり、上の方は雪で白く染まっている。どこまでも聳え立つ巨大な山脈が横たわる龍に見えることからここらの地域でリューセ山脈と呼ばれ、崇められている。
カザンやカジョーの名字が多い。
麓に広がる森は山脈によって留められた魔素を多く含む雨が良く降るため木や草が異常に育ち、それらを食べた動物は魔力を溜め込み魔獣へと進化したので一般人立ち入り禁止区域に指定されている。全てクローズの森(東からウノ、ウマエ、マナカ、サマエ、サノと分かれてるが)という名前で、年中どこかしらでクローゥズが発生している。
ヨネといわれる作物の産地。
オーリンの名産地でもある。
移動手段は主に徒歩か走竜車ランドラシャ、単体では爬竜馬ハレーバを使う。
スティータ神は『移動』を司る神なので、その為にこの国では召喚魔法が盛ん。特に移動魔法使いの優遇が凄い。
聖火祭はクリスマスのようなイベントで、一年罪をおかさず神を称え幸せに過ごせば、スティータ神が更なる幸福を空から分け与えると言われている。