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愛しき姫は異世界に  作者: janky
第2章
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第2章 異世界より

ガタガタ ガタガタ



「龍様こちらです!」

「急いでください

運命の()が閉じかけています!」


意識を無くした莉心を抱きミコトとコハクと共にある場所へ向かっていた


「運命の輪が?解った。

コハク、ミコト急ぐぞ」


竜達は木をかき分け道を開けてくれる


先程声をかけ道を先導しているのは

俺を護衛し使えている

阿兎(あと)和兎(わと)



「とにかくこのままじゃ追手に捕まってしまうな」


和兎は、忍者の装束を(まと)い茶色い前髪で少し顔を隠し怪しい雰囲気をだす。

なのにその反面、聞き惚れるような優しい声で人女子を虜にする

背は高く182cmだと自慢していた。

戦闘能力も知識もそして判断力も高い

俺の護衛の1人だ。



「和兎、どうする?私戦おうか?」


黒色のくの一とされる装束を身につけ

和兎にそう問うこの子は阿兎。

阿兎は冷静、冷徹、おしとやかと申し分ないほど仕事ができる。戦闘に関してはおしとやかは撤回するが…

冷静さをかける俺にとっては頼もしい護衛だ


特殊技能高専をトップの成績で卒業した2人は

俺達が生きる世界で敵わない相手は居ないほどの強さを持っている



「いや、俺が足を止めるよ。阿兎は龍様を屋敷まで。運命の輪が消えたとしても焦るな、向こうから開かなくていい」

「解った。気をつけてね和兎」

「ああ。

龍様、お気を付けて」

「ああ。和兎気をつけろ、黄泉の死者の呪いは貰うな」

承知(しょうち)


バッと後ろへ消えていく和兎の無事を案じながら先へ進む


「龍様、異世界に住むこの()を連れていくんですか?」

「理由は後で話す」

「しかし、それはルール違反です

規律が乱れます」

「大丈夫だ、許可は貰ってる」

「許可って…」

「花屋敷家の(おさ)

直々の頼みだから断る理由にもいかない」

「長様が…解りました」


阿兎が運命の輪に術韻(じゅついん)を唱える

閉まりかけた輪の中を次々に潜っていく


「和兎が来るまで耐えてね」


阿兎の声と同時に運命の輪は存在を隠し気づかれないように景色と化した


ドンッ


と咄嗟に受身を取り抱き抱えた莉心をより強く抱き締め地に足をつけた


そこは俺のよく知っている場所

上界(じょうかい)


この世界は大きくわけて三つある


天国に近い場所に存在している上界

主に霊的なものを操ったり

存在しないとされてる者が存在する場所

俺で言えば竜使いの一族

阿兎や和兎は忍術、体術、戦闘術などを学んでいる

祀ったり、厄祓いしたり、妖を浄化したり…

様々な職業がある

そして第一級貴族がこの上界を取り仕切っている


この上界は昔の日本のような和を主としている

建っている建物も屋敷や木造が多い

服装も着物、袴、甚平、浴衣が多く

たまにTシャツを着てる人も居てるが

本当にそれは稀である


そしてこの子、莉心が生きてた世界は

中界(ちゅうかい)

特に説明は要らないと思う

今現在を軸に世界を広げている場所


そして黄泉の死者や行き場を失くした魂や霊が行き着く場所が

下界(げかい)


そこは薄暗く誰もが足を遠ざける

上界や中界に想いを残す念の強い黄泉の死者がああやって、自分の無念や想いを果たす為に姿を現すことがよくある



この三つの世界を繋げることが出来るのは

【運命の輪】と言う5重の輪を術韻で大きく広げた物でこれを扱うことを許されてるのは

上界の第一級貴族、貴族護衛のみ


なので下界、中界から繋げることができる人は居てなくて、こちらが配属した任務中の数人のみ


術韻(じゅついん)にも種類がある

戦闘、護衛、解読、回復、色々な言葉を音魂(おんたま)、音に魂を乗せ唱える

思いが強ければ強いほど術は強くなる

術韻の始まりは色んな文がある

それはまた追追分かっていくと思う


そして黄泉の死者は運命の輪を使わずとも念のみでその他界へ行くことができる


そして他界に生きるものが如何なる理由でも

居るべき世界と違う場所に来ることはご法度

ルール違反。


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