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愛しき姫は異世界に  作者: janky
第5章
44/220

過去~12

それからしばらくして

妃乃瑠ちゃんが目を覚ました


舎羅登さんの話だと

何も覚えてなかったらしく、

絶式に入る前の記憶までで

実演中に怪我をしたっと思ってるみたい



だけど、それよりも

心配なのは実丸だった



「なあ、阿兎。

実丸なんで俺達や特に妃乃瑠をあんなに避けるわけ?」

「知らない

私も困ってるの」


私や和兎、そして妃乃瑠を避けるようになっていた



「私が多分実演でヘマしたから」


私達の会話を聞いていたのか妃乃瑠ちゃんが落ち込んだ表情で、そう告げた


「それは違うわよ、妃乃瑠ちゃん

みんなを助けたんだから」

「そうそう、何も心配しなくていいよ」

「そうですか…」



妃乃瑠ちゃんの元気が戻らないまま

数日は経ち実丸に真相を聞こうとした



「別に避けてない」


「そんな嘘私に通用すると思ってるの?」


「…妃乃瑠が俺を好きなのは知ってるけど

答える気はない」


ガチャンっと廊下から響く音に部屋から顔を出す


その音の正体を確かめに足を進めた


運んでいる途中だった道具を落とし

廊下にしゃがみこんでいる妃乃瑠ちゃんがそこに居た


「ご、ごめんなさい」


ガッと道具を持って走り去る妃乃瑠ちゃん


「ちょっと待って」

「ほっとけ」


後ろから実丸はそう言った


「実丸、確信犯でしょ!」

「これでいいんだ」

「実丸、これでいいって何?」

「……」




それから実丸との距離は開く一方だった



そして卒業して

それぞれが護衛の仕事をするようになって

連携を取るため少し話をするようになった


和兎と実丸の間の距離は随分空いてしまって

私達3人の息の合った戦いはもう見れない程別々の道を進んでいた



そして3年後


妃乃瑠が4皆生の時花屋敷の護衛付きの仕事に抜擢されて

実丸とコンビを組むってなった時

私はたまたま藩登様との会話を聞いてしまった



「どうして妃乃瑠なんすか?」

「どうして?

才能あるやつを選んで何が悪い」

「約束が違うでしょ!」

「本人が断ったんだ

卒業前倒しにして特殊高専の講師になるって件はな」

「だからって。

俺はこないだの殲滅(せんめつ)戦を成功させたら妃乃瑠を講師にしてくれるって藩登様が言ったから」

「ああ、あれは見事だった

実丸…妃乃瑠1人守れないのか?」

「え?」

「守れないから預けるのか?」

「違います」

「そんなに怖いか?

目の前から大切な人が消えるのは」

「やめて下さい」

「妃乃瑠は強い」

「………」

「何回も言うが愛でる時を間違えばそれは意味を忘れてお前の時間は止まったままだ」

「藩登様…」

「俺も鬼じゃない

せめてと思ってお前の相方にしたんだ」

「……」

「守ってみせろ。実丸。」

「…御意」




実丸の本当の気持ちも

藩登様が話す過去も


この時は解らなかった


ただ、妃乃瑠ちゃんがこれ以上傷つかないでくれたらっと強く願った





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