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愛しき姫は異世界に  作者: janky
第2章
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現実世界と異世界

部屋に戻るとカーテンを開けてくれた

薄暗くだけど月の光に少しほっとした


「それでは説明させていただきますね」


妃乃瑠ちゃんは私の横に腰を下ろして話し出した


「今日はもう遅いので軽くだけですが、

莉心様が出会った巫女の姿をした人は

『黄泉の死者』と呼ばれている怨念の塊になります

それがどうして莉心様を狙うのかはまだ分かりませんが、莉心様のお父様やお母様のおかけで今はそれを仮初の者に和兎が封印しております

お父様やお母様は少し戦闘で傷を追ったので別のところで治療をさせていただいてます」


「2人とも生きてる…?」

「もちろんです

なのでしばらくは黄泉の死者の事もありますのでこちらの世界で生きて頂こうとおもいます」

「こちらの世界って?」

「私たちが今住んでいる世界は、上界(じょうかい)と言います。莉心様が住んでいる場所を中界(ちゅうかい)、後は莉心様もご覧になられたと思いますが黄泉の死者である白姫様のような存在してはならぬ者が集う場所を下界(げかい)と申します」


「……ここは上界という場所なんですか?」

「そうですね。この三つは通常は交わらないんですが、各界に居る術韻師達が使う術韻、運命の輪により繋がることが出来るんです

なので莉心様を助ける時に龍様が使ったのが運命の輪です」


「…じゃあ私は今普段いてる所には居てないってことですか?」


「そうなります。必ず中界に帰って頂けるように全力で白姫の問題、ご両親の問題と解決いたします。なので少しだけお時間をください


私達は特殊技能高専っという特別な学校に通い、戦闘や色んな事を学んで居ます

莉心様の世界には無い事がこの世界には沢山あります。

服装は袴や忍者装束、甚平や浴衣などが一般ですが、たまにTシャツとか莉心様の世界の物や言葉も日常に溢れていたりします

交わるのは禁止なんですが…私も中界に行く時は下着とか買ってます」


「おい、妃乃瑠」


実丸君の低い声にビクッとした妃乃瑠ちゃんはバツが悪そうに苦笑いした


「あっごめんなさい

なので心配なさらず私達にお任せ下さい」


優しく笑って頭を下げてくれる妃乃瑠ちゃんに頷いた


「こちらこそよろしくお願いします」

「それで、実は白姫のせいなのかは解らないんですが、こちらの世界に居る花屋敷家の姫が眠りの封印にかけられてしまって…」


「え?眠りの封印?

…大丈夫ですか?」

「容態は安定しています。しかし姫が不在と知られると困る事が何個かありまして、少しの間姫を演じて頂けませんか?」


突然の問に驚き布団の上で正座する


「ひ、ひ、姫を演じる?

顔も声も違うし、私には無理です」


両方の手の平を私達にむけを顔の前で何回も振りながら拒む莉心様


「大丈夫です。実は花屋敷家の姫様と莉心様が瓜二つなほど似ていまして」


妃乃瑠ちゃんはそう言いながら写真を差し出してくれた


「これ…私?」

「とっても似てます、でもこれは姫様になります…なので少しだけお力を貸していただけませんか?」


妃乃瑠ちゃんと実丸君の顔を交互に見て、

ふとこの時断るって選択肢は浮かんでこなかった

私やお父さん、お母さんの為に全力で助けようとしてくれる人達に何が出来るなら、私は…


「もちろんです。

私に出来る事なら…」


「……ありがとうございます」


もっと笑顔になってくれると思った

だけど思いのほか、妃乃瑠ちゃんは絞り出すようにお礼を言った気がした


「妃乃瑠…そろそろ。

じゃあ遅いのでまた明日の朝こちらへ参ります」


黙って壁にもたれていた実丸君はそう言うと妃乃瑠ちゃんも立ち上がり


「じゃあ色々不安かと思いますが、ゆっくりお体休めてください」


「明日は朝、朝食をお持ちしますので。

眠ければそのまま寝て頂いてても構いません」


「「失礼します」」と2人が頭を下げてくれる


「おやすみなさい」


ピシャンっと閉じた襖に


「はあ…」


っとため息がこぼれバタッと布団に倒れ込み枕を抱えた


私が姫様を演じれば、また普通の世界に戻れるの?


会いたい…


両親や龍斗、夏夕…

毎日当たり前に居てくれた存在


早く、早く1日でも早くその傍に戻りたい


「もしかして…夢…なのかな?」


これは何か長い夢でも見てるのかもしれない

本当はただ眠ってるだけかもしれない


だって竜とか…

よく分からない術みたいなのが手から出たり


それに、お母さんやお父さんの瞳が色づいていたりそんな事、現実の世界なら有り得ない



ギュッと枕を抱きしめれば


「違う香り…」


この部屋も布団も枕も

私を包み込む全ての香りは知らないはず


だけど何だろう


懐かしいような…

愛しいような…


そう考えていると疲れていたのか

知らない間に私は深い眠りについていた。


どうか夢なら醒めてほしい


そう祈りながら…

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