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愛しき姫は異世界に  作者: janky
第2章
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私がお姫様?



シュッシュッと黒い影が2つ

目にも止まらぬ速さでその2人を地面にひれ伏せた


「すご…い」


思わず声に出てしまうほど鮮やかだった


『離せ!』


「ったく、大人しくしろよ」

「和兎、早く封印の術韻して」

「解ってるよ。阿兎の方からしてやるから」


二人のやり取りを見ていてハッとなった


ホールドするかのような右腕をバっと前に離してその人の腕の中から逃げ出した


「っと…そんな逃げなくていいだろ?」


その声に胸がまた震えた

ゆっくり振り返ると金髪の龍斗に似ている子が居た


満月に照らされ髪が綺麗に光ってて

妖しく笑っているように見えた


「誰なんですか?」


少し震えた声により緊張していく

想いを言葉に詰め込めば、溢れ出してしまった


「ここはどこで…

お父さんとお母さんは大丈夫なの?

私を助けてくれたんでしょ?!

貴方は誰で、どうして…


何が何だかもう、解らない」


言い終わる頃には目頭が熱くなっていた

不安や怖さ、考えるのも嫌なくらいの気だるさにもう思考回路も壊れそうだった



「何も心配することは無い」


ぶつかった視線は力強く

どうしてだろう。

強く求められている気がした


「心配すること無いって…」

「お前はただ俺の側で生きていればいいんだ」


「えっ?」


グッと伸びた手が私の頭の後ろに回り引き寄せられ顔が近づく


本当に髪の色だけが違う

目や鼻、口元


どこを取ってもそっくりだった


「龍斗…じゃないの?」

「……」


私の瞳は揺れていた

この知らない景色や状況の中で

たった一つ知っている大きな存在


「違うよ」


優しい声はそう、私を諭した


「俺の名前は 零恩志(れいおんじ) (りゅう)

ここで竜使いをしている」


だけどその大きな存在は

私の知らない人だった


「竜使いって何?…おかしいよ」

「今はまだ解らないと思うが大丈夫だから安心して」


フワッと優しく頭を撫でてくれる手の温もりも心地よさも何一つ龍斗と変わらない


「龍様、終わりました」


女の人がそう声をかけてくるとさっきの人達は後ろ手に歩かされていた


「この近くにある飲み屋で飲んで、前から気になってた花屋敷家のお屋敷に勝手に忍び込んだみたいです。

使用人が護式神(ごしきがみ)仕掛けるの忘れてたみたいですね」


護式神とは、侵入者が居ないか見張る門番のようなもので、それを仕掛けるのを忘れた為簡単に出入りされてしまった


「そうか。

そいつ達を花屋敷家に引き渡そう」


話を進める2人を交互に見て声をかける


「あの、助けてくれてありがとう

お礼言うの遅くなってごめんなさい」


そう笑えば3人はホッとしたような顔をして優しく微笑んでくれた


「私は、零恩志家直属の護衛をして、今は龍様に使えてます。

名は、阿兎(あと)と申します。」


綺麗な人は私を見つめ優しく笑ってくれた

長い黒髪を一つにまとめて清潔感があって大人の女の人って感じの身なりや身のこなしに私が見惚れてしまっていた


漫画の世界で見たことある

くの一のような格好もとても似合っていた


「大丈夫ですか?」

「あっ、はい」


頭を下げると

奥の男の人が話しかけてくれた


「俺も零恩志家直属の護衛で龍様を主に護衛してます。名は和兎(わと)と申します」


「はじめまして…」


和兎と呼ばれるその人は目から下を隠す黒のマスクをとってこっちを向いた

ハッキリした顔たちに大きい目

ハスキーな声と筋肉質で体格の良さが忍者のような服の上からでも一目で解る


っけど合わせた視線を逸らさない和兎さんは少し哀しそうな表情な気がした


「和兎、見すぎよ?」

「あっすみません」

「いえ…

あの…私は葉原 莉心です」


そう名前を告げれば3人の瞳が揺れてるように思った


「俺の事は龍って呼んでくれていいよ」


「はい。あの私どうすれば良いですか?」


その問の答えを聞く前に新たな影が2つ私たちの前に降り立った



「3人共何してるんですか?

ここは花屋敷の屋敷ですよ」

「実丸、またそんな偉っそうに!

和兎ちんも阿兎ちんもお仕事してるんだよ?」

「妃乃瑠は黙っておけ

理由無き姫への接触は重罪です」


実丸はそう言いながら莉心様の腕を掴んだ


「あの、あなたは?

っていうか姫様…って…誰?」


「実丸そんな急いで色々言っても理解できないに決まってるじゃん!

本当に戦闘以外はバカなんだから」


妃乃瑠と呼ばれた人はそう言いながら実丸と呼ばれる人を押しのけた


「詳しくはお部屋で私が御説明します

私は、名を妃乃瑠(ひのる)と申します

花屋敷家直属の護衛をしています

今日からは莉心様にお使いすることになってます

そして」


そう言いながら実丸を引っ張る


「これがもう一人の護衛の実丸(さねまる)と言います。女心は解らないですが、今この世界の護衛の中では1番強いので安心ください」



妃乃瑠ちゃんは茶色い髪を高く二つに結び

まん丸の目に長い睫毛が揺れている

背は私と同じくらいなのに、スタイルが良すぎる

阿兎ちゃんとは違って赤色のくの一の装束が凄く可愛くて似合っていた


「妃乃瑠ちゃんと」


実丸君は細い切れ長の目が印象的で和兎君もだけど声が素敵だった

マスクをとってくれないから全体はわからないけど…

背は高くて妃乃瑠ちゃんと並ぶととても目立つ二人だなって思った

銀髪の短い髪を立たせ、忍者のような格好も似合ってて雰囲気からしてかっこよさそうだな…


「実丸君…」


「よろしくお願いします」

「はい…」


畳み掛けるように話され息をついた


「ではお部屋に戻りましょう」

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