長い文について
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10歳になった頃、王都への道中で襲ってきた暴漢達を◎◎が、魔法の発動によって昏倒させた後、偶然警邏中ですぐに駆けつけてくれたのが、彼の方──当時王立騎士団に所属していた○○○様と、熊さんの様な風貌の騎士□□□様、王立魔術士団所属の深い青の髪と瞳を持つ魔術士◇◇◇様の3人だった。
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この一文をどう思いますか? たった一つの文に主語と述語を詰め込み過ぎているため、私は早送りをしているように感じました。回想とは言えもう少しゆっくり読ませてほしいです。
また、数字が半角になっていますし139字もあり長すぎます。読点も多いので、3点減点して文章評価は2点です。──詳しくは[評価について]をご覧ください。
誤字報告ではどこかで区切って文を2つに分ける程度ですが、今回は私の言葉を入れた文章に変えてみました。極端かもしれませんが、作者の方がこのような感じで丁寧に書いてくれていたら良かったです。
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あれは、私が10歳になった頃だった。王都への道中で暴漢達が襲ってきたが、同行していた◎◎の魔法によって昏倒させることが出来た。そこへ警邏中の方々が偶然駆けつけてくれたのだ。それが、彼の方──当時王立騎士団に所属していた○○○様──と、熊さんの様な風貌の騎士□□□様、王立魔術士団所属の深い青の髪と瞳を持つ魔術士◇◇◇様の3人だった。
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文を4つに分けましたし追加した言葉もありますが、内容は変えていません。上の文と比べてどうでしょうか。
上記のような駆け足の文章は、理解し難いので感情移入できません。そして、80字以上ある文は「始めの主語」に対する「述語」が合っていないことも多々あります。言い切っていないのに次に行こうとしているから、長くて訳が分からない文になっていきます。
今回の場合は「10歳になった頃にこんなことがありました」という内容だろう、と読み始めました。しかし上記の文では「こんなこと」の文量が多いので、文頭の「10歳になった頃」の存在感が薄くなっています。一度では良く分からず文頭から読み返すことになりました。「~昏倒させたことがあった」で区切れば、これは無かったかもしれません。
上記の作品は、全体的に80字以上ある文が多いようです。この直前の文も100字以上ありました。
しかし、この作品はまだ良いほうで更に頭が痛くなるような変な文がある作品もたまにあります。これから読みやすい作品が少しでも増えると嬉しいです。




