なるべく使わない方が良い言葉
小説では、使わない方が良い言葉があります。
・時事や流行語
投稿した時には面白くても時間が経つと古臭い作品になります。今から3年前、5年前の流行語を使った文章を見て、どう思うでしょうか。
長い作品では、5年以上前から更新され続けている小説もあります。後で直そうとしても忘れたり何処か分からなくなったりしそうです。──その○○年代を舞台にしている小説なら構いません。10年以上前の言葉を使う場合は、後書きに「意味」や「時代の背景」が書いてあれば分かりやすいです。知らない世代が出て来ますので……。
・略語
どの年代の人も使う言葉なら良いです。しかし、略語は使わない方が読みやすく伝わりやすい文章になります。私も意味が分からない言葉があり検索することになりました。何でもかんでも略さないで欲しいです。
・若者言葉や業界用語、方言など特定の人の間だけで使える言葉
読んでくれる全ての人に通じる言葉とは限りません。特に流行り廃りが激しい若者言葉は数年で死語になる可能性もあります。
業界用語や方言は、作品の中で説明があるなら使っても良いと思います。しかし、方言だと気付かずに使ってしまう場合もあるでしょう。読者から指摘されたら直ぐに修正してください。読者に調べさせないで貰いたいです。
方言が題材の作品でも「地の文」は標準語で書いてください。「会話文」から「地の文」まで他県の方言の作品は、読んでいて疲れてしまい途中で断念しました。
読んでいて分からない言葉を検索する時は、一時的に小説から離れることになります。検索した結果「知識・語彙が増えた言葉」と「どうでもいい略語」だったら、どちらが良いでしょうか。
よく使っている言葉が「小説には合わない言葉」かもしれません。友人との間やSNSでは通じても、様々な人が読む小説の中では理解できない人もいます。
私は、二度見ならぬ三度見してしまいました。〝誤字〟だと思っていましたが、〝略語〟だったようです。
大勢の人に読んでもらいたかったら、上記の3つを入れないようにして、年代に関係なく通じる日本語で書いてください。
感想で略語を指摘したことがあるのですが、作者から「誰にでもわかる表現で書くのは基本ですね。すみません」と、お返事を頂きました。しかし、現在も修正されていません。分からない人がいると知っても使い続ける作者には、理解出来ないまま読む読者の気持ちを考えていただきたい。感想で指摘されたなら、感想の返事より修正を優先してほしいですね。




