第七話 甲府制圧戦
宣戦布告から一週間、各地でテロが活発かされた。
渚は団員から「やりましたね!」と言われるが渚は詰まらなさそうなに「テロでは日本は変えられない」と言っていた。
そして渚は次の作戦を発案した。目標は隣接する県の1つ・・・山梨県
山梨県には最近、新型が配備されたと言う情報が入った。
渚は応千と相談しラングを改良、接近戦装備「プラズマブレード」を装備させた。
これにより「ラング」は「ラングR−2」として生まれ変わった。今回の作戦はこの事を踏まえての作戦だった。
渚も亜里亜と約束して以来、無理をしなくなった。
「各機、再度作戦を確認する。」
渚はラングに搭乗、通信機を取り全機に連絡を入れる。
「まず私が率いるA小隊は雲取山から甲府に一直線に突撃、由井率いるB小隊はカウラを使い上空から甲州街道に降下それを確認したらロフティのC小隊も突撃開始、サリーナのD小隊は私の合図を待て!」
山梨県・甲府、軍司令部
「夜見トオル中尉、どうやらナイトメアが来るようだ。期待してるぞ!」
トオルと呼ばれた男は司令官に敬礼し自分の機体を眺める。
「渚、ほんとに君なのか?」
「これより作戦開始、行くぞ!」
次々に了解と聞こえ、一斉にラングに続き黒いセルクが突撃をさせていく
「さぁ、新型を見せて見ろ!日本軍」
「指令、ナイトメアです。」
「ただちに迎撃部隊を出せ!トオル中尉は?」
「バリスタで待機しています。」
「通信をつなげ!」
司令官はインカムを着け、トオルに連絡を入れる。
「トオル中尉、期待しているぞ!」
「了解」
そして「バリスタ」が格納されている格納庫
「無理しないようにね」
女性オペレーターの紗枝がトオルに話しかける。
「大丈夫です。バリスタはどれくらい稼動できますか?」
「長くて一時間くらいよ」
トオルは「分かりました。」と言ってヘルメットを被り、搭乗する
「バリスタ、夜見トオル出ます!」
白い機体が滑走して行った。
「アサルトライフル」
渚は次々と軍のセルクを撃墜していく、そんな最中一機が渚のラング目掛けて接近する。
それはトオルの乗るバリスタだった。
「ふっ!やっと来たか、新型が」
ラングはアサルトライフルを投げ捨て、左腰に装備されているプラズマブレードを引き抜く
「接近戦武器?」
バリスタはアサルトリニアショットガンをラング目掛けて連射する。だがラングは左腕に装備されたディフェンスプレートを前に突き出し全て防ぐ
「新型が聞いて呆れる」
渚が油断した一瞬
ガンッ!
強い衝撃がラングを襲い仰向けに倒れる。バリスタはそのままラングの頭部を地面に叩きつける。
「投降しろ!僕は武器を持たないものは撃たない」
全チャンネルを通しての通信だったため全機体に聞こえた。
「その声・・・トオルか!」
「そうだよ、渚」
トオルはヘルメットを外して素顔を見せる。
「お前!死んだんじゃないのか?」
「僕は生きてる、こうして日本軍軍人として」
「ふざけるなぁぁっ!」
渚のラングは右腕を振り、バリスタの左腕をプラズマブレードで切り捨てる。
「何?」
「リーダー!」
ロフティも合流しべクシルで援護射撃を行う
「聞こえる?トオル君」
バリスタに通信が入った。
「はっはい」
「もう撤退して、軍は甲府を放棄するみたい」
「どうして?」
「ほとんど制圧されたの、だから戻って」
「了解!」
バリスタは後部のウイングを展開し飛翔していく
「リーダー」
「追うな、あの左腕を回収が優先だ!」
「了解!」
「こちら由井、制圧完了だ」
渚はその報を聞き、D小隊を警戒に当たらせラングから降りる。
最後に「富士山には手を出すな」と伝えて
「渚、こっちに来て」
無理矢理、亜里亜に医務室に連れて行かれ渚はずぅっと考え事をしていた。
(なんでトオルが日本軍なんかに・・・)
そのことがしばらく頭から離れなかった。
今回の機体説明
PLCーA2−2「ラングR−2」
全長5m
破壊された頭部と左腕を改装し、武装もすべて変えた。後部にフライトユニットが装備され空中戦を行えるようになった。
装備 アサルトライフル、ディフェンスプレート、プラズマブレード
BR−S「バリスタ」
日本軍が開発した次世代機。まだ試作段階のためワンオフ機になっている。ラングR−2同様、フライトユニットを装備している。
装備 リニアショットガン、サーべル




