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第二話 休息

多分しばらく間が空くかも知れません

東京都、現在は廃墟の街と化している。

廃墟の街となってしまったのは五年前の2003年、軍が本格的に活動を開始した時からだ

今では滞在していた外国人が身を潜めながら暮らしている。ナイトメアのアジトはその東京の地下に存在する


ナイトメアは先日行われた作戦の成功を祝ってパーティが開かれた。

「なぁ、渚?」

不満気に由井が渚に話しかける。渚はノートパソコンを片手に対応する

「何だ?」

「ほんとこんなんでいいのか?」

由井が言いたい事はただセルクを強奪しただけでこんな浮かれていいのかと言うこと、渚もその事に関しては少し難儀していた。

「ああ、こんな事できるのは今のうちだからな。悪いが自室に戻るぞ?」

渚は由井に断って、ノートパソコンを凝視しながらエレベーターに乗り下の階にある自分の部屋に向かう

「こんな時ぐらい休めば良いのにさ」

由井はそう呟いて、パーティの会場に向かった。


「疲れるな」

渚はノートパソコンを閉じ、机にうずくまる

近くにある小型の冷蔵庫から一本のペットボトルを取り出し一気に飲み干す。

頭を抑え、ため息を吐く

「寝るか」

渚は椅子から立ち上がり、ベッドで寝ようとした時だった。

「なっ!」

一人の少女が渚の部屋のベッドで寝ていた。今度は大きくため息を吐いた。

「亜里亜、起きろ」

渚は亜里亜の体を軽く揺する。

「うぅ、だぁれ?」

寝ぼけた口調で亜里亜は目を擦りながら起きた

「ここは俺の部屋だ、なんか用か?」

「あっ、うん、ミリアさんに医療品が足りなくなってきたから頼んできてって言われたの」

「そうか、あそこにリストがあるから欲しい物の欄にチェック入れるように伝えといてくれ」

そう言って、机を指差す。

「うん、わかった。じゃーねー」

亜里亜はリストを取って渚に手を振って部屋を後にした。

「やっと寝れる」

渚は布団の中にもぐり込んだ

ピピッ!ピピッ!

渚の通信機が鳴った。渚は「ああもう」と言いながら通信機を手に取った。

「こちら。渚どうした?」

中から聞こえてきたのは男の声、応千だ

「ファントムから物資が届いた、どうすりゃいい?」

「分かった。そっちに行く由井にも連絡しといてくれ」

「了解」

通信機を置いた渚はジャケットを羽織って、自室にをあとにする

「ファントム」表向きは日本軍軍事会社だが裏では様々なレジスタンスに協力している組織だ


パーティ会場から少し離れた所にある倉庫、実質ここがナイトメア実動部隊の基地になる

多数の兵器に鹵獲したセルクが配備されている。ナイトメアは複数の部署で成り立っている

現在、渚達が居るのは整備士などが日々働く「整備部」だ。

「整備部」の仕事は名前の通り機体や兵器の整備が仕事だが物資の搬入なども「整備部」仕事だ

「セルクが十機に新型の「ガラン参式」あとは小型の輸送機が一隻他は全部武器だ。」

あらかた説明を受けた渚は由井に向かって一冊の本を投げつけた。

「うわっ!」

由井は慌てて受けとめる

「今度からそれがお前の愛機になるから読んどけ!」

渚が渡したのはガラン参式のマニュアル、由井は「サンキュー」と言って姿を消した。

「ほんとに良いのか?あいつで」

「ああ、ガランは射撃に優れている機体だ。ナイトメアで射撃能力は由井が一番だ。だからパイロットに相応しい」

「そんなもんか、話は変わるけどほんとにやるのか?」

「ああ、なんとしても実行するさ、そうすれば東京は私達の物のなる。整備頼んだぞ」

応千は「任しとけぇ」と言って仕事に戻った。

「これで東京は私の物だ!」


そして一週間後、大規模な作戦が開始された。

今回の機体説明

PLB−A3「ガラン参式」

全長8、5m(大型リニアキャノン含む)

装備 大型リニアキャノン、リニアライフル

支援組織「ファントム」が「ナイトメア」に渡した機体、装甲が通常のセルクの五倍もあるが機動力が低下している

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