第六話ペンの力
これで一旦終了です。次回は日曜日に更新する予定です。
AM8:00
通行人のヒビの中
「なるほどこりゃあヒビが入る訳だ」
どうやらこの男会社で相当上司にいびられているらしい。俗に言う社畜という奴か。オフィスの時計を見ると夕方6時といった所か。男が頭をかきむしりながらパソコンで原稿を修正しているようだ。決して楽しそうではないことがわかった 「ん?けど何も起きねえな!俺は何しに来たんだよ。」
〈ソウシンパイセズトモスグニタタカウコトニナリマスヨ〉 「戦う?あれ!それよりも俺もしかして透明人間?皆からは見えてないみたいだけど・・・・」
〈アナタハヒビノナカニハイッタ「イレギュラー」ナソンザイトニンチサレテマス。ヨッテアナタノスガタハミナサンニハミエテイマセン〉なるほどつまり俺がどんなことをしようとこの人達に干渉することは出来ないと言うわけか。試しに偉そうに座ってる上司に殴っても透けたしな。ちょっと残念
ピキピキ・・・・
どうやらお喋りタイムは終わりみたいだな。男の中からおぞましい人間が出て来た。どうやら見た目は人間っぽいが全体の色はドス黒いのでやはり化け物という認識で合ってるみたいだ。
〈キマス!〉
「ウウォォォォォォォォ!!!!」
叫び声がうるせぇ。そう思った瞬間一気に窓の外まではじき飛ばされてしまう。 て?俺死ぬのかここで?早すぎない?〈マダシヌニハハヤイデスヨ、ペンヲツカッテ「浮」トカイテミテクダサイ。ソノアトペンデソノモジヲオシテクダサイ〉
こんな糞しょうもない所で死にたくないのでペンの言うとおりにしてみる。
「えぇと[浮]はこうだっかな?えぃ!」 ペンを思いっきり押す!すると俺の背中から何かクッションのような物が現れ浮いたのだ!文字通りにな!
「すげー。まさか本当に浮きやがるとは」
〈マダマダジョノクチデスヨ。ワタシノチカラヲモットヒキダシテクダサイ〉
「おうよ!任せろ!」
化け物が地上に着地した。おぃおぃ俺が落ちたの10階だぞ?どんだけ怪物なんだよオマエは。
「まぁ良いぜ。一気に終わらせてやる」 [死]を書いてやる。一発で終わらせてやる。くらえ!
・・・・・・あれ?効いてますかこれ?〈アア、イイワスレテマシタガチョクセツシニカンスルコトバカイテモコウカハムコウナノデチュウイシテクダサイ〉
「そういうのはもっと先に言えよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 漏れなく右ストレートで吹っ飛ばれる俺痛いなこの野郎! 「頭にキタぜ!」
どうやらまだ襲う気満々のようだ。どんだけイジメたいんだよオマエ。俺は○○ブラにいるサンドバックじゃねえんだよ!地味なツッコミをする俺はペンを身構える。次殴られたら意識が持たないと思ったからだ。ここで人生終わりにはしたくない。
いくぜ!化け物。
化け物が飛びかかってきた。[退]
これで後ろに避けれた。次だ!
[鎖]
化け物を縛りあげた。これで奴は動けない。
「トドメだ。」
[封]を書き文字を押す。すると威勢のいい化け物は唐突に消えたのだ。
「ふぅなんだか凄く疲れたな・・」
〈オツカレサマデシタコレデアナタハリッパナ・・モドリマショウ〉
「何か言おうとしてたよな?まあいい戻ろうぜ。こんなお空が真っ暗な世界にいつまでも居たくはないからな。ってどうやって戻るんだ?」 〈アア、ソレニツイテハアンシンシテクダサイ、スグニモドレマスノデ「タイムリコール」〉
すると急に視界が眩くなった。眩しい~サングラス持ってくれば良かった。
「ん?あぁなんとか戻ってきたみたいだな」
〈ゴクロウサマデシタ。デハソロソロアナタノガッコウニイキマショウ〉
「そうだな。行くか・・・今日は1日分働いたような気がするが」
再び学校に向かう俺。そういえばあの通行人はどうなったんだろうと気になって後ろを振り向いたら ヒビが入る時とうって変わって笑顔で会社に向かって行った。頑張れよオッサン
AM8:10
通行人のオッサンを救済する。




