第二十六話イケメン高校生王間駿<龍之介編>
最近文章長く書けるようになりました(凄くどうでもいい)
4/20(火) 〔ピピピピピピ〕
カチッと私いや俺は時計を止める。朝起きたらトーストを焼き、その間に牛乳を入れトーストの音がしたら皿に移し、椅子に座り食べる。これが人間界いや日本の独特のスタイルだ。神界では良くご飯と味噌汁が一般的なのだが・・・随分と手抜き料理になってしまったな。まぁとは言え俺は何時も須佐之雄が作ってくれた飯を食べていたから料理スキル皆無なのだが・・・
「やっぱり一年経っても馴れないな。そろそろ料理本を買って勉強するか」
もう須佐之雄には一生会えないし自分でスキルを付けなければ・・などと考えている内に時計の針が出発の時間を指していた。
「まずい!」 俺は急いで洗い物をして家を後にした。「やはりこの坂は悪魔だ」
登り坂が急すぎる。なんとかならんのか!この道路は!
「おっす、龍之介おはよう!」
「あぁ、おはよう」騒がしい奴が来たな「突然だが今日なんと転校生が来るらしいぜ!」
転校生?どういう意味だ?
「転校生ってどんな意味だ?」
「え~まずそこから話さなきゃなんねぇの!?本当龍之介一年前のあの日から一本ネジ抜けたな」
馬鹿にしているのかコイツ・・まぁ私と龍之介が入れ替わっていることは現在誰にも教えてないからな、今は黙っておこう。 「あぁそうだな・・だから早く説明してくれ」
「はいはい、じゃあ転校生と言うのは一言で表すと今まで通っていた学校から別の学校に来ることを意味する言葉だ。理解できた?」
あぁ何となくだがわかったぞ。つまり
「別の学校の奴が此処大阪府立吹田高校に来るわけだな」
「そういうこと!理解が早いね・・やっべ!後10分でチャイムが鳴るぜ!急ぐぞ」
「あぁ、わかった」俺達二人は勢い良くペダルを漕ぎ無事学校に到着した。
AM8:40
〔キンコーンカンコーン〕
〔ガラッ〕
「セーフ!!」
「やれやれ君達は・・まぁ良い、今日は大目に見てあげるよ。早く席に着きなさい」
「は~い」
俺は真ん中の席に座る。因みに門矢の席は窓側の隅っこの席だ。
「さて、出席を取る前に新しく入って来た転校生を紹介する!じゃあ・・どうぞ」
〔ガラッ〕
〔バタン〕
律儀に閉めるな。そしてその男は皆に一礼して教卓の前に立った。
「じゃあ自己紹介を宜しく」
「はい」
そう言って黒板につらつらと名前を書く。そして・・
「私王間駿と申します。以後お見知りおきを」
〔キャーー!〕
「凄いメッチャクチャ好みなんですけど!」
女子からの歓声が凄まじい。ここまで騒がせるとは・・
見た所髪は薄い茶色、顔は輪郭が整っていて欠点らしい所が全く無い。
「静かにしたまえ!では王間君の席は・・・あそこの右端に座っている門矢君の後ろに着いてくれ」
「宜しく」
「おぅ!此方こそ」しっかり挨拶をして座る、コイツ礼儀がなってるな。
「じゃあそろそろ授業が始まるから教材の準備をしておくこと!以上!」
そう言い残し扉を出る担任教師海堂・・さて今日は騒がしくなるぞ絶対。
AM11:00
三時限目 体育
運動場
「よし!全員集まったな。点呼取るぞ」
「今日は持久走なんだよな~身体持つかな俺」
呑気に身体の心配をしている門矢。お前の場合後二周の所でヘタヘタになってるがな。 「今回も龍之介一位になるんだろ?すげぇな~あの日以降お前運動神経良すぎね?」 どうやら前の龍之介は運動神経がそれ程良くなかったみたいだ。ちょっとやり過ぎたか。
「お陰で陸上部の子なんか涙目だからな。スカウトとかお前されまくりだし」
確かに、俺が少々派手にやってしまったせいであちこちの部から誘わられた。まぁ当然お断りしたのだが・・
「じゃあ男女それぞれ所定の位置に着いてください」
俺達男子は30周のトラックを終わるまで回ることになる。反面女子は20周で終わりトラックの距離も半分だ。
「さて、僕の力見せてやるよ」
「頑張ってね♪」
「あぁ、期待してくれ」 頑張って頑張ってと運動場を甘い声で充満させている。アイツ・・転校初日で随分と人気だな。俺は甘い声を無視して所定の位置に着く。男子は三組でおおよそ40人居るが、脚力が無い奴は半分はヘタるだろう。
「宜しく。あっ確か名前は・・」
「獄寺だ」
「獄寺君宜しく」
まぁ正確には天照なんだがな。ピーーと笛の音が軽快よく鳴る。全員一気に走り出す。俺は駆け足気味に歩くことにする。門矢の奴は全力で走っている。そんなに走ったら後で・・
20周目
「ぐはっ!俺はもう駄目だ。後は任せた~」
哀れな奴だ。
「そこら辺でくたばることだな」
「そんな無慈悲な~」 放置する。
「君凄いね。息切れしないなんて!」 余裕綽々のお前が言うな転校生。
「ふん、お前こそ随分と余裕だな」
「まぁ毎朝早朝に家の周り一周走っているからね」
そもそも俺は家を一周すら走ってないがな。そう思いながら普段のペースでトラックを回っていった。
25周目
「うわ~足つった」
「クソ~もう走れねえ」
此処まで来ると殆どの奴が弱音を吐いていた。
「やれやれ、これぐらいで弱音とはな」ダダダダダタッと走ってくる音がする。何だ?何だ?
「よぉ!獄寺!今度こそ入部してもらうぜ陸上部に!」
暑い奴が来たな。コイツは事ある度に俺を陸上部に誘おうとする陸上部部長、鳴海だ。正直むさ苦しい。
「結構だ。自分は色々忙しい身なんでな」
「そう恥ずかしがるなよ。良い奴結構居るんだぜ!何よりお前が入れば全国大会も夢j」
「悪いがお断りだ!」
俺は全力で逃げてった。全く余計な体力を使わせてくれる! 「俺は何時でも待ってるぞ!」
28周目
ようやく終わりが近付いてきた。
「遂に僕と君の一騎打ちになったね」
また転校生か・・コイツ手強い!
「此処まで来たんだ。俺は勝ちを全力で狙う」
「僕もだよ」 そして一斉に走る。ダダダダダタッと途切れる事無く。グラウンド上では転校生王間と俺龍之介の決戦場となっていた。 「はぁぁぁ!」
「うぉぉぉ!」
もうすぐゴールだ。俺が絶対に勝つ!
ーーーーーーーーー 結果は引き分けだった。こんな屈辱初めてだ。
「ハァハァやるな」
「君もね。ハァハァ」
しかし疲れた。前の持久走は俺の圧勝だったのに・・今年で覆されるとは・・
「気に入ったよ君!是非!お友達になってくれ」
「ふん、まぁ仕方ないな。なってやる」こうして会って早々40分後に王間駿と友達となった。




