表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

結婚式で泣いたこと

作者: 靉利

彼女があんまり寂しそうに笑うから、

ここはもう天国じゃないのかと

勘違いしてしまった


緑のバラに 純白のドレス、

祝福された花嫁が

不幸であるはずないだろう?


「でも、ねえ、おかしいんだ

あの人の隣にいるのが、

ほんとに私で いいのかな」


淡い光の窓際に座った

彼女はあまりにまばゆくて


神様が もうその細腰に腕をまわして

連れ去ってしまいそうだった




天国はきっとこんなに

かしましいところじゃない


観衆の喝采とチャペルの鐘が

祝福された二人の上に 降ってくる


でも、ねえ、やっぱり

幸せって こういうことだよ

寂しいなんて馬鹿げてる


――遠い昔に 私は庭で天使を見つけた

今日の午後、羽は窓辺に落ちていた


彼女の頬には 光が一筋とろけている

それを太い指でぬぐったのは


あの人

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これって、マリッジブルーですか? 結婚する時の新婦の気持ちってこんな感じなのかな? いつも幸せいっぱいに微笑んでいる人しか見たことがないので。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ