プロローグーー人間じゃない…?ーー
初めて書いた小説になります。
別の所では投稿したんですが…まぁ初めてなのでいろんな所に投稿したくてやってみました。
ヨロシク( ̄▽ ̄)
…まったく、こんなものが存在するとはね。
「おい、状況は?どうなってる。」
「はい。詳しい事は現在調査中ですが、おそらくはコレが原因と見て間違いないかと…。
基地の人間は数人を残し全員が消滅、残った者もマトモには会話ができません…」
「…んな事は知ってんだよ。
これが"オルガ"なのか…それを聞いてんだろ。」
「それは…間違い無いかと。これが、ピッサーの残した遺産と思われます。」
…これがピッサーの遺産…か。
漆黒のそれを見上げる。
例えるならボロボロに朽ち果てた三角形だった。
実際に"コレ"を使うのは無理だろう。
現実問題、コレ…つまりはオルガを"人類の科学力で復元出来るか"それが分からない。
まぁ、出来なきゃ世界が滅ぶだけだな。
オルガを発見出来たのは偶然だった。
ここ、美空陸軍基地(正式名称は知らん)の兵がたまたま地下へと続く縦穴を見つけた。
そして、オルガを見つけたはいいがここの奴等は頭が悪かったらしく、勝手にいじくった挙句、多少とはいえ起動させてしまい…基地は大破した。
「…あの、もう1件…ご報告があります。」
「なんだ?
金の話しなら後にしろ。」
「それもあるのですが、今は別の件です。」
「そうか。で?
オルガ以上に大事な事なのか?」
「場合によっては…重要になるかと…」
そう言って案内されたのは、オルガを挟んだ反対側だった。
そこには青年の死体があった。
「これがどうした?」
「まず最初に…これは人間の死体ではありません。」
「人間じゃない…?
確かに何でこんな物がココにあるのかは疑問だが、何だって人間じゃねぇと?」
「はい。この死体には腎臓や肝臓といった、本来有るべき臓器がありません。
取り出されたというより、元から無かったと思われます。」
「はぁ?…どういう事だ?」
「最近まで生きていた形跡はあるのですが、必要な臓器が無かった為に死んだものと…」
「……つまり…どういう事だ?」
「つまり…我々人類以外が作った人間の模造品…と思われます。」
…おいおい……。
「……ははは…それは、スゲぇな…。」
自分でも顔が引きつっているのがわかった。
あり得ない…事ではない。
実際にオルガがあるのだ。
人類以上の科学力を持った者が人を作り出そうしたが、必要な物が分からず失敗した。
…つまりは、そういう事だろう。
そして…
「コレだけじゃ、終わらない…か。」
「…はい。場合によっては、オルガ以上に注意が必要です。」
「…だろうな。」
なにせ、人間に成りすました人ならざる者が、俺たちの中に潜んでいる可能性がある。
「そして…コレを作ろうとした奴等は、最近まで…ここに居たってわけか。」