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エデン〜創造と破壊〜  作者: 近山 流
序章 旅立ち
9/73

世界そして旅立ち

かなり長文になっちゃいました。



お互い落ち着いてきたところでリョウはリズに尋ねる。



「リズ、早速だけどこの世界について教えてくれないか?」


「わかった、主殿。だが我も長きに渡り天界にいた身じゃ。普遍的なことなら分かるが、現代のことはあまりよく知らんぞ」


「大丈夫だ。知ってる範囲でいいから教えてくれ。他のことは森を出てから考えるから」


「ふっ、いい加減じゃのう、じゃがわかった。我の知っている範囲で答えよう」


「ありがとう。じゃあまずさっき言ってた魔法について教えてもらえるかな」


「ふむ、魔法かの…………

魔法には、まず火・水・風・雷・土の五つの基本属性と光・闇の上級属性があっての、体内にある魔力という力を燃焼させることで、いろいろな現象をおこすというのが魔法じゃ」


「じゃあ、戦闘の時にリズが放っていたカマイタチや炎弾も魔法なのか?」

「うむ。魔法と言っても下位魔法じゃがの」


「下位魔法?」


「魔力の量は人によってそれぞれじゃ。多い者もいれば少ない者もいる。中には魔力を持たないなんて者もいるんじゃ。こればっかりは才能故にどうにもならん。

そこでその魔力の使用量に応じてランクが付けられたのじゃ。

まず、魔力を持たぬ者は除くが、誰でも使えるのが下位魔法。

そして、常人以上の魔力を持つ者が使えるのが中位魔法じゃ。中位魔法までを使えて一流というとこじゃの」


「なるほどね。だからあの時驚いていたわけだ」


「当たり前じゃ。中位魔法を詠唱なしなんてどんな化け物かと思ったわ。実際は違ったようじゃがの。


まぁいい。ちょっと話が脱線してしまったがの。

そして王宮魔術師などのエリートが大人数集まってできるのが上位魔法じゃ。


あとは、各属性に一つずつしかないと言われている特位魔法。古代魔法とも言われておる。これはどれもが戦略級の大魔法での、王宮魔術師が200人以上集まって初めて発動できる魔法じゃ。

これは基本属性の場合で、上級属性になるとランクが一つずつ上がっていく。上級属性にも古代魔法があるにはあるのだが、未だ成功したことはないらしいのう。だから上級属性での上位魔法が特位魔法にあたるというわけじゃ」


「戦略級魔法か…………」

「どうした?主殿」


「いや、どんなものかがわかれば創造の力で俺にもできるかなと思って……」

「ふふ、確かに主殿ならできそうじゃな」


「他には魔法のことで何かあるか?」


「そうじゃの………………あっそうじゃ。まだ派生属性と身体強化魔法について話してなかったの」


「なんだそれは?」


「まず派生属性じゃが、基本属性の進化系と思っておいて問題ない。有名なところで言うと、炎や氷とかかの。

ランクは上級属性と同じじゃ。

あと身体強化魔法だが、これは魔力で鎧をつくるようなものだ。

しかし、魔力の消費は激しいし、強度もイマイチで使う者はほとんどいないようじゃがの…

魔法といったらこれぐらいかの」


「なるほどな。結構いろいろあるんだな」


リョウは顔をしかめ、その後苦笑する。


「できるだけわかりやすいように説明したつもりじゃがの」


リズはそんな顔をしているリョウを見てニヤリと笑う。


「他には………例えば種族とかは?もしかしてエルフとか獣人とかもいるの?」


「いるぞ、よく知っておるではないか」


「こっちの世界にもそういう小説があるからな」


「しょ、しょうせつ?」


「うーん………文献みたいなやつだ」


「ほう。文献、小説か………読んでみたいのう」


「他にはどんな人種がいるんだ?」


「うむ。

まず人間族・エルフ族・獣人族が三大種族じゃ。他にもドワーフ族や亜人などの小数民族がおる」


「それぞれ特徴とかあるのか?」


「人間族はわかるじゃろう。

エルフ族はとても長寿で耳が長く尖っているのが特徴かの。先天的に魔力量が多く、ほとんどの者が魔術師じゃ。

獣人族は名の通り獣の血を受け継いだ種族じゃ。高い身体能力を持ち、全体的に毛深いのが特徴かの。まぁ三大種族は見ただけでわかるじゃろう。

我が知っているのはこれぐらいかの」


「ありがとう。他の事は森をでてから人に聞いてみることにするよ。

あとさ…話は変わるけどこれからしばらく修業するつもりなんだけど手伝ってくれるかな?」


「もちろんだ。主の力には我も興味があるからの」

「ありがとう。じゃあ改めてよろしくね、リズ」


「我が手伝うからには死ぬほどやらせるからの、覚悟しておけよ主殿」


「げ………まぁおてやわらかにたのむよ」










−−−−半年後−−−−


「そろそろ修業も終わりかな」


「よもや、我が手も足もでないとは………」


そこには、1ミリの疲れも見せず佇む青年の姿と、満身創痍で倒れている体長2、3メートルほどある狼の姿があった。


リョウは半年たち、背も伸び180に届くかどうかになり。

顔も幼さにどこか凛々しさを含んでいる。


リカバリー

「《治癒》」


そう言うと、リズの傷がどんどん治っていく、そしてあっという間に完治してしまった。


これは、リョウが持つもう一つの能力≪破壊≫の技の一つだ。


≪破壊≫の能力…………それは簡単に言うと、生命エネルギーの操作だ。


今はそれによって、リズの生命エネルギーを活性化させ傷を治した。



一見、無敵に見えるこの能力だが創造と同じように制約がつく。


他人の生命エネルギーを操作するのは自分の生命エネルギーを操作するのに比べ大量の力を使う。


そして、創造の力が生命体に干渉できないように、破壊の力は非生命体には干渉できない。


「ありがとうの、主殿。それにしてもいつ見ても素晴らしい速さじゃのう」

「そうかな」


リョウは照れたように笑う。


「それにしても、そろそろ森を出るかな。充分力はつけたし、これからは森の外の世界を見てみたいからな」


「いきなりじゃな。

でもそうじゃの。それもいいじゃろう。

それに天狼相手に傷一つつかないんじゃ。それだけ強ければ大抵のやつは瞬殺じゃろ」


「瞬殺かww」


リョウは苦笑する。


「で、いつ出発するんじゃ?」


「うーん。できれば早いうちに行こうと思う。リズはどうする?」


「もちろん行くぞ。何を言っておる」


リズはちょっと怒ったように言う。


「ごめんごめん。じゃあ食料とか必要なもの集めて2日後出発するか」






かくして、数ヶ月後、全大陸中に名を轟かせ、大陸中をひっかけまわすことになる青年の旅がはじまった。





それもなんとも適当な感じで………………







第1章 旅立ち  −完−


ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。


第1章 完と書いてありますが、実はもう1話あります。


リョウとリズの生活をとある一日をピックアップして書くつもりです。


嘘つきと言うかもしれませんが、厳密に言うとこの話で第1章は終わりになるので、嘘ではないと思います。

次話はおまけのようなものだと考えといてください。


できるだけ早く投稿するようにします。



今回の話ですが、最後の方が少々強引だったかもしれません。

なにかあればアドバイスお願いします。


そして今回、VS天狼のように二つに分けずこんなに長くなったのには理由があります。



それは……

これで10話目なんです!めっちゃ切りいいじゃないですか。

(おまけ入れたら11話になっちゃうけど)


読みにくければ、分けます。二つに(泣く泣くですけど)



それでは次回予告

「少年と狼のとある1日」

です。お楽しみに。



ではでは

感想・評価・アドバイス・質問お待ちしております。

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