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エデン〜創造と破壊〜  作者: 近山 流
序章 旅立ち
6/73

VS天狼 1

予想以上に長くなってしまったため二つに分けて投稿します。



「我は天狼なり。汝は強者たるものか?」


リョウの目の前に突如現れたものは最初にそう言った。



「お前はなにもんだ?」



リョウは問う。



「天狼と言ったはずだが」


その天狼と名乗る巨大な生物は小バカにしたように言う。


「違う、そういうことじゃない。サーチのレーダーを飛ばしたはずだが、何も反応しなかった。何をしたんだ?」



「レー…ダー?なんだそれは?我はただ走ってここまで来ただけだが」



走って?確かに察知した殺気はまだかなり遠いものだった。だからこそレーダーを飛ばして情報を知ろうと思ったわけだが…………


……まさかレーダーが到達するより速くここまで来たっていうのか!?


うそだろ、信じられない。


だがもしそうだとしたらかなりの、いや、想像を絶するほどのスピードだ。


それにこの森に迷い込んで以来、いろんな獣と戦ってきたが、意志疎通ができるやつに会ったことは初めてだ。このことからもかなりの知能の高さが伺える。


これはかなり面倒な敵に会っちまったな。


リョウは心の中で舌打ちした。



「汝から不思議な力を感じる。もう一度問う。汝は強者たるものか?」



天狼が言った。



「だったらなんだ?」



「我と勝負……いや、そんな生温いことは言わない、さぁ殺しあおうではないか」



「何言ってやがんだお前は」



なんだこの威圧感は、他のやつらとは段違いだ。


こいつは危険だ。


リョウの直感は大音量で警報を鳴らしている。


………逃げれるか、こいつと戦うのは絶対にまずい


「いくぞ!」


間髪入れずに狼がとびかかってくる。


いきなりかよ。間に合うか………

リョウは内心で毒づきつつ



 アクセル

「《加速》!!」



リョウが持つもう一つの能力を身につけるにあたりマスターした力


体全身に溢れている生命エネルギーを活性させることにより、身体を強化することができる。


加速は足の生命エネルギーを一気に活性させることで超速で移動するものだ。



「ほう。我の攻撃をよけるか」



狼はどこか嬉しそうに言う。


(よけなきゃ今頃死んでんだろ)


リョウは心の中でそう毒づく。


「逃げるつもりか?」


「当たり前だろ。お前と戦って確実に勝てるとは思わない。俺は極力無茶はしない主義でね」


「我の速さを前に逃げれると思っているのか?」


そう言った瞬間、狼の巨体はリョウの後ろにあった。


(うそだろ!?何て速さだ)


今日何度目か分からない驚きを口にする。



 アイアン

「《鉄壁》!!



慌てて体全体の生命エネルギーを異常活性させ、肉体を鋼のような固さにする。


ガンッ!!


鉄を叩いた様な音がして、リョウの体が弾き飛ばされる。


「………くー………流石にいてぇー」


「……我の全力の一撃をくらってまだ生きているのか……身体強化魔法か?……いや、身体強化程度で我が一撃を防げるはずがない」


ここで初めて狼は驚いた。


「汝は人間か?」


「失礼なやつだな。俺は人間を止めたつもりはない」


(くそ、主義に反するがやるしかないか……死ぬのはゴメンだ)


そして唱える………




「創造、形状は銃、連射機能付き、弾丸は炎」




まだ、複雑な構造のものは声に出さなければ明確にイメージできないのだ。


そしてリョウの手に銃が出現する。


「なんだ?召喚魔法か?」

「いいや」


リョウはニヤリと笑い引き金を引く、


ババババババッ


一秒に10発もの速度で炎を纏った弾丸が狼に襲い掛かる。


「ッッッ!!」


狼は己のスピードを駆使して次々と弾丸を避けていく。

しかし、数が多い。

しだいに、避けれない弾が出てきて、みるみるうちに被弾数があがっていく。


「ハハハハハ…いいぞ、いいぞ人間。我が傷を負ったのは何十年ぶりだろうか」


狼は心底嬉しそうに笑う。


「我も全力で行かせてもらう」


狼の口から何十個もの炎弾が発射される。


リョウは銃でそれらを迎撃していく。


「火をはく狼なんて聞いたことないぞ!」


「我はただの狼なんぞではない。天狼だ。こんなものまだ序の口よ」


狼は薄く笑みを浮かべる。



VS天狼 2は今日中に投稿するつもりです。


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