脅威
脅威の正体は体長2メートルをゆうに超える巨体を持ち、その巨体に見合うほどの大きさの強靭な爪を持つ熊だった。
リョウは生まれてはじめて心の底から恐怖した。
彼は今まで日本という平和な世界で命の危険などとは無縁な生活を送っていたのだ。
少なからず自分を守るすべを知っているとはいえ、目の前の脅威を排除できるほどのものではないし、その前に恐怖で動くことができなかった。
熊の腕が振り落とされる。
恐怖で固まる体を無理やり動かし攻撃をかろうじてよける。
ぎりぎりかすってしまった爪により服が軽く破れ、さらにその反動によって大きく吹き飛ばされてしまう。
泥だらけになり息も絶え絶えの体でリョウは思う。
「せめて何か武器があれば…」
その時彼の頭によぎったのは、彼がよく遊んでいるアクションゲームで愛用している太刀だった。
そしてそのイメージは彼の中でしだいにより強固な物へと変わっていく・・・・・
熊がその腕を大きく振りかぶったその瞬間、
彼の能力は開花した。
2話読んでみた感想は……短い
こんな短かったっけ……
これからはどんどん長くしていくつもりです。
感想お願いします。
熊との戦闘の描写を少し編集しました。