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父親参観日にいいところをみせようと・・・

父親参観日いいところをみせようと・・・


 小学校2年生の時の話・・・

父親授業参観でのお話。むかしのおとうさんのお休みは日曜日だけ・・・その日曜日に授業参観が行われた。おそらくそうだ・・・父が学校来たのだから日曜以外にはありえない。今は土曜日の授業参観に両親そろってくるなんて光景がありますが、当時はお父さんたちがお休みなのは日曜日だけです。そこではっきり覚えているのが


「小さい白いにわとり」の話。

授業参観ですごく印象に残っているこの文章もいまだに覚えている。。

おとうさんが学校に来るそれはとてもうれしいことだ。運動会とこの日は忘れない。そんな授業参観だからおそらく父も私の教室に入るのが楽しみだったとおもう。私も父がくるのではりきっていた。

まずは授業参観の内容だったその「小さい白いにわとり」のお話を紹介します。


小さい白いにわとりが、こむぎのたねをもってきて、みんなにむかって言いました。

だれがたねをまきますか。

ぶたはいやだと言いました。

いぬもいやだと言いました。

ねこもいやだと言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでたねをまきました。


小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。

だれがむぎをかりますか。

ぶたはいやだと言いました。

いぬもいやだと言いました。

ねこもいやだと言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでむぎをかりました。


小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。

だれがこなにひきますか。

ぶたはいやだと言いました、

いぬもいやだと言いました。

ねこもいやだと言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでこなにひきました。


小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。

だれがこなをこねますか。

ぶたはいやだと言いました。

いぬもいやだと言いました。

ねこもいやだと言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでこなをこねました。


小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。

だれがパンにやきますか。

ぶたはいやだと言いました。

いぬもいやだと言いました。

ねこもいやだと言いました。

小さい白いにわとりは、ひとりでパンをやきました。


小さい白いにわとりが、みんなにむかって言いました。

だれがパンをたべますか。

ぶたはたべると言いました。

いぬもたべると言いました。

ねこもたべると言いました。


このお話はウクライナ民話だそうですね。小学校低学年の国語の教科書に出てきたと書いてあります。さて授業参観にですがこの話をみんなで読んで最後に先生が質問をする。


「さあこのあとあなたがにわとりならどうしますか?考えてください。」

「はい!!」

そうその質問にみんなの手がいっせいに挙がる。私もせっかく父が来てくれているのだから発言をしたい一心で手を上げる。


「はい、ぶたもいぬもねこも手伝ってくれなかったのだからあげない。」

と答える子がいた。

「ほかに意見がありますか?」

「一人じゃ食べきれないからちょっとずつだけあげる。」

「そうですか、ほかにいけんはありませんか?」

「ぶたもいぬもねこにもあげる。でも今度作るときは手伝ってねという。」

という優等生の意見も出る。

そうわたしもそう答えたかったのだが言われてしまった。


 結局私は先生からさされなかった。

「ほかに意見はありますか?」

もう意見は出尽くしてしまったのでだれもてをあげない。そんなとき


何かよくわからないが果敢にも私は手を上げてしまった。いったい何を言うつもりなのか?当然誰も手を上げないのに私だけだからさされる。

先生に指された私いったい何を言うのか・・・自分でもわからない。

「え~~ 困ったので捨てます。」

と発言した瞬間、教室中は大笑いだった。


「そうね~すてちゃうのはもったいないんじゃないかな・・・」

と先生は一言つけくわえて次にすすんだ。

 困ったので・・・といったが・・困ったのは、にわとりではなくて私だ。


帰ってからお父さんに

「なんであんな答えをいったのよ?」

と言われたがあれは本心じゃない。お父さんの前だから発言をしたかっただけ・・・

と言いたかったが自分の気持ちをうまく説明できる学年じゃない。だからなにもいえない。お父さんはちょっとがっかりしたようだった。あそこで先生が一つ前に私を指していたらまちがえなく父を喜ばせる結果の答えが出たのですが、いろいろ言われてしまったので言葉に詰まった結果だ。


 よくいるでしょう?意見が出尽くしたあと最後にピントのずれた発言をするやつ。それって意見を言いたかったのに言えなかったので、あわててなにかを無理にはなしだすからおかしくなる。





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