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何一つとして不動なるものはないのに

作者: 武田道子
掲載日:2022/11/18

何一つとして不動なるものはないのに




どうしたわけか

人は慣れてしまう

自分に慣れ

あなたに慣れ

環境に慣れ

美しいことに慣れ

汚いものに慣れ

暴力に慣れ

人を殺すことに慣れ

盗むことに慣れ

嘘をつくことに慣れ

無視することに慣れ

笑わないことに慣れ




愛されることに慣れ

愛さないことに慣れ

感謝しないことに慣れ

生きていることに慣れ

今日よりも明日に慣れ

過去よりも未来に慣れ

自分の存在に慣れ

自分にとって大切な人の存在に慣れ

何も感じなくなることに慣れ

空気のように薄く煙のように

消えていっても誰も

気づかない慣れという怖い生き物




気がつかないうちに慣れは

悪い宗教のように蔓延(はびこ)

乾いた心の中に浸透し

ゆっくりと魂を侵食していく




慣れてしまってはいけない

身体も魂も五感も生かさなければいけない

神経を麻痺させてはいけない

自ら時間を止めてはいけない

慣れることで全てを忘れてしまってはいけない

慣れることで何もかも当たり前のことにしてしまってはいけない




最終駅まであとどのくらい?

慣れるのはそれから後のことでいい


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― 新着の感想 ―
[良い点] 慣れ、て、変化を怖がる、嫌がる、そういうことを自分に思いました。慣れ、て、結局、良くはできなかったなと、思いました。ドキッとしました。 [一言] 良い意味で、慣れるのと、悪い意味で、慣れる…
[一言] 慣れる というのは 人の心の防御反応の役割も持っていれば 新しい変化を求めさせる役割も持っている そんな気がします。 でも、この作品で語られている通り 慣れてはいけないことも ありますよね…
感想一覧
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