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オジョサン ~おじさん!貴族女子になるわ!~  作者: にょ~ん
第1章~乳幼児期編~
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乳児の生活

いま得られる外部の情報は、身体に触れる感触と徐々に聞こえるようになってきた聴力しかない。

まずは言語がわかるようにならないとと思い、ヘルプさんを駆使し一緒に語学の勉強をしている。

ただ覚醒していられる時間が少ないためほとんど寝ている状態が続いている。


身の回りの世話については、なされるがままだ。

わずかに手足をバタバタできる程度なんだから仕方ない。

すでに、生まれてすぐに【勘違いの恥辱感】を味わった分、

母親の爆乳をチューチューしたり下半身の掃除に一喜一憂をすることはないのだ。

私は赤子なのだから。


一日のほとんどを寝ているため、あっと言う間に、2週間程経過した。

ハッキリ目が見えるようになってきたぞ!

部屋は石材を積み上げたような作りで乳白色の天井や壁だ。漆喰かな?床は切り石を張り合わせている。

無地の赤色の絨毯が敷かれ木製の家具がおかれている。

私の寝ているのは木製のベビーベッドのようだ。

布の中に綿か何かを詰めた布団に寝かされ、やわらかい肌触りの布が何枚もかけられている。

なかなかに肌触りがよい。地球のシルクに近いかもしれない。

母親はとても綺麗だ!ブロンドに青い目、スタイルも抜群だ!なんとも胸がデカイそして、

あれ!?前世の妻に似ている?

父親もブロンドに青い目、髭はモジャモジャしていてクマ感が・・・

なに!?前世の自分に似ている!私は髭など生やしていなかったが・・・どういうことだ!

そういえばゲンとゲイン、ウララにウーラ?どういうことだ、名前まで似ているなんて。

ヘルプさんのデータベースには情報がないと言うことで、回答は得られなかった。

この両親は別次元の私とウララなのか?・・・・・・思考の渦に飲み込まれる。

考えても答えは出ないことだろうと、すぐにこの思考をやめた。


しかし二人とも幸せそうな笑顔だ。いつも私に何かを話しかけてくれる。

「愛しのわが子、愛しているよ」と言っている事をヘルプさんが教えてくれた。

とても愛されていることは言葉だけではなく全身で実感していた。

私たちにも子供がいたら・・・私もこんな表情を・・・

そっくりな両親を前世の自分達に重ねてしまったのか、溢れる思いに涙を流していた。

声も出さずに涙を流す私に、両親はあたふたして、何かギャーギャー騒ぎ出した。

ふふ・・・あたふたした両親を見て、自然と笑顔になった。

そんな私の笑顔をみて安心したのか、二人はそっと抱きしめてくれた。


私たちの分も彼らに沢山の子供が産まれ、沢山の幸せが生まれますように・・・


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