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暗き森の隠者のヴェール

作者:銀花
暗き森で目覚めると、悲劇の終わった時間のまま、永い時が経っていた。

記憶があやふやなまま、かろうじて私は現状を把握しようとつとめる。

破壊された森の奥の小さな館。
古びた古風なドレスをまとい、闇のヴェールをまとい、私は歩き出す。

人界と門を隔てたそこは『魔界』。
3人の魔王が治める、魔者達の世界。
闇夜と月と血が支配する恐ろしい世界。

よりによって、そんな世界に産まれてしまったらしい──私。




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2020/07/11 17:45
2
2020/07/11 19:53
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