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1 プロローグ


“死”というものに関して、一般的に抱く感情は恐怖なんだろう。


思えば私はそれについて考えたことなど、ないに等しかった。というかぶっちゃけ、自分の命や生に価値があるとも思っていなかったから、死んでもいいやと思っていたのが本音である。


その結果が、今の「これ」なんだろうけど。



自分の血が流れていく感覚、冷たくなっていく指先。


もはや私の意思では動かせなくなった体とは反対に思考は高速で動いた。



何が起きた? 車に轢かれた。

これからどうなる? 死ぬ。


あぁ、そうか死ぬのか。


慌てるでも震えるでもなくただ漠然とそう感じた。まぁ元から感情の起伏どころか感情そのものが薄い方だったせいもあるんだろうけど。


「…そういえば今日、新刊出るんだったっけ……」


そんなどうでもいい遺言と共に、私の意識は落ちた。

──はずだった。



「ここ、どこ…?」



目の前に広がるこの“白”は一体、なに?

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