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SR 経験値が寿命の異世界  作者: じゅんせ
9/19

「3日分の経験値寿命がもうないんですが…それは…」


中は、食べかすやら飲みかけのビール‥‥割れたお皿‥‥あたり1面悲惨な状態だった。


すると小太りの店長が入店してきた俺たちのところへ駆けつけお礼を告にきた。


「先程はありがとうございました!!昨日から店を占領され困っていたのです‥‥。ただいま席を開けます!!」


小太りの店長は席を案内してくれ席に座った途端、話をしてきた。


「あの‥‥この程度のお礼しかできないのですが良かったらこの店の食べ物すべてあなた達だけに無償で食べていただいてもらえないでしょうか?」


「やった!!無償で食べていいの!?」


ミルミルは突然の店長の発言に大喜び。


「ならこの店一番の最高級ステーキが食べたい!!」


子供のようにはしゃぐミルミルこの子が先ほどのいかついモヒカン男に勝てたとはほかの人に行っても誰も信じてくれないだろう。


「了解いたしました!!直ちにお持ちいたします!!」


そういって店長は調理場へ小走りで向かった。

とりあえず俺はお礼を言う。命の恩人なのだから‥‥。

「なーミルミル‥‥」


「ん?なに?」


「さっきは‥‥ありがとう‥‥」


「え?」


突然の告白されたみたいな顔になり頬を桃のように赤くした。


「いっ‥‥いいわよ!!それよりあんた経験値寿命とか大丈夫なの?」


恥ずかしくて話題を変えようとするミルミル‥‥少し可愛いと思った。


「あー大丈夫だ!あと3日もある‥‥」

俺はミルミルに経験値寿命を見せるためRSを開き残りの寿命を見せようとした。


「あれ?‥‥なんで?‥‥おかしい‥‥」


「どうしたの?」


経験値寿命を見た。初めて開いた時は3日と13時間あったはずなのに今見ると残り16時間しか無かった‥秒単位のカウントダウンがとてつもない速さで減っていた。


「俺がさっき見たときには3日以上あったのに今はたったの16時間しかないんだ‥‥。」


声を震わせミルミルに告げた。


「あー‥‥そりゃ当然よね‥‥」


「え?」


するとリリーが話してくれた。


「実は先程話した経験値寿命には続きがありまして極度のストレス、状態異常とかになると寿命の減りが早くなるんです‥‥。」


極度のストレス‥‥そういえばSRの世界にきてから1度もいいことがなかった‥‥オムツは履かされモヒカン男に罵倒され‥‥たしかにこれは極度のストレス。


「オムツはいたりモヒカン男に罵倒されたりされてるもんねーププッ」


俺の思考回路をまるでよんだかのようにミルミルは笑いながら直球で言った。


それに反応した俺はふと経験値寿命を見ると先程よりも早くなり16時間になっていた。たかがミルミルに少し笑われたくらいで3時間も減ったのだった。


「どんだけ豆腐メンタルなんだよ俺‥‥」


キレない俺にミルミルは流石に察したのか自分のRSを開き俺の腕をつかんだ。


「ちょっとまっててね‥‥」


すると自分の経験値寿命が表示され画面に(あああああさんから経験値寿命受付中‥‥)と表示され16時間だった寿命はミルミル増えあっとゆうまに5年になった。


「え?なんで?こんな俺なんかに‥‥?いくらなんでも寿命渡しすぎでは!?」


死から回避された嬉しさと5年も経験値寿命を分け与えてくれたミルミルの心配両方が混ぜ合わり複雑な気持ちだった。


「よくみて‥‥」


するとミルミルは自分のRSを見せてきた。

恐ろしいほどの経験値寿命‥‥494年と表示されていた‥‥。


「嘘だろ?なんで?そんなに‥‥」


驚きのあまりどう表現していいかわからない。


「そりゃ私はSRの世界ができた時から生きているからね‥‥いままでの経験値が寿命に繁栄されただけであって元々魔法と剣士のレベルが100だった私はどうやら250年+250年に変わったみたいで‥‥」


「ありがとう‥‥。」


「え?」

俺は泣いた。

ミルミルをあんなに見下していたのにこんな俺に5年も寿命を分け与えてくれだんだ‥‥。


「え?あっ‥‥泣かないで!」


ミルミルは泣いている俺をはげましてくれた。


「ミルミル‥‥こんな俺と‥‥チームを組まないか‥」


泣いている俺の突然の言葉にミルミルは反応する。


「えっあっ‥‥いいわよ‥‥私ずっとソロだったからこういうこと言われたこと無くて‥‥」


するとミルミルはRSを開きフレンド交換の準備に入った。


俺も泣きながらRSを開きフレンド交換の準備にとりかかる。


するとフレンド交換画面にプレイヤー あああああ さんと表示された。


「なーみるみる‥‥グスン‥‥まえまえからきになってけど‥‥グスン‥‥なんであああああなんだ‥‥」


人生で人にもここまで優しくされたことない俺は泣くしかなかった。


「えっ?あっ?これ?あーこれは私が早くSRをやりたくて適当につけた名前なの‥‥今すぐ変えるわね‥‥」


フレンド交換すると相手の体力と魔力そして状態と経験値寿命、職業と残金が表示された。


「あれ?おかしい‥‥」


「どうした!?」


ミルミルが困惑している。


「名前が‥‥変えられない‥‥」


「知らないのですか?SRの世界は元々名前の変更は不可能なんですよ?」


「そうなの!?じゃー一生このチームであああああって名前なの!?」


「もちろんです!」


リリーは笑顔で答えた!!


「もー災厄なんだけど!!」


ショックでソワソワしているミルミルをみて俺とリリーは微笑んだ。そんななかのることにふときずく


「なーリリーも冒険がしたいって言ってたよな!!俺とミルミルでチームくもうぜ!!」


笑いの流れで俺はリリーをさそった。


「えっ?いいのですか?」


リリーは俺とミルミルの顔を見てキョロキョロしはじめた。


「ミルミルもちろんいいよな!!」


俺はミルミルを笑顔で聞いた。


「もちろんよ!!早速フレンド交換しましょ!!」


そういってミルミルはリリーのフレンド交換を待っていた。

もちろん俺も開いたままでいた。


「ありがとうございます!!早速交換を‥‥」


リリーもRSを開きフレンド交換の準備を始めた。

毎回一つ一つの行動が愛らしい‥‥そんな気持ちの中俺のRSにリリーのフレンド交換受付中‥‥が表示された。

俺はあることに驚き2度見どころか5度見くらいしてしまった。


寿命が0をしめしていた。


「リリー‥‥寿命が‥‥」


ミルミルと俺は声を合わせ驚いた。

それと同時に2人はリリーの手を左右別々にもち経験値寿命を送った。


「リリー!!今すぐ!!今すぐ!!補充してやるからな!!」


「リリーちゃん!!お願い!!どうか行かないで!!」


2人は必死に経験値寿命を送ったRSに表示されたのは補充不可と言う言葉が表示された。


「ありがとう!!‥‥本当に短い出会いでしたが楽しかったです!!」


リリーは右目から涙を流し意識を失うかのように椅子から倒れた。

それと同時に椅子から落ちるリリーを受け取る形で床の上に潜り込みクッションがわりに俺はなった。

上手いことリリーは俺の腰に落ちた。

スグにミルミルはリリーの元へやって来て腰を起こし手を握った。


「だめよ!!私たちと楽しい冒険するんじゃなかったの!?死んじゃダメだよ!!」


しかしリリーは何も語らなかった‥‥

俺もすぐに起き上がりリリーの肩に触れ声をかける。


「行くなリリー!!あんなに楽しみにしてたのは嘘なのかよ!!起きろ!!リリーーーーーー!!!!!」


しかしリリーは全くの無反応だった‥‥。

俺たちは子供のように泣きはじめリリーに涙をポタポタと落とした。


「フフフッ‥‥ちょっとやりすぎちゃいましたか‥‥」


謎の声‥‥あたりを見回す。

しかし誰もいない‥‥リリーを見た!

するとリリーは目を閉じ少し微笑んでいた。


「ごめんなさい‥‥ちょっとこういうことやってみたかったんですよ‥‥」


先ほどの倒れ込みが嘘のようにリリーは目をぱっちり開き笑顔で謝った。

俺は先程まで流していた大粒の涙が嘘のように枯れ現状に戸惑う。


「あああああああ!!!よかったああああぁ!!リリーちゃん生きていたあああああぁぁぁ!!!!!」


ミルミルは生き返ったのか勘違いしているのだろうか?

大量の涙を流し鼻水を垂らし赤子を抱くかのようにしっかりリリーにしがみついていた。


「驚かすなよな!!」

涙を拭い目の前の現状を理解した。


太った店長も丁度出来立てのステーキを届けに来るところだったのだろう。

涙を流し「関心‥‥関心‥‥」と独り言を言っていた。


こうして俺とミルミルとリリーの3人は1つのチームになり楽しい日常生活が待ちわびては‥‥いなかった。


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