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SR 経験値が寿命の異世界  作者: じゅんせ
8/19

「ステーキハウスを占拠するモヒカン族」

オムツが気になりゴアゴアしている‥‥パンツはまだかわいてなかった‥‥それとはお構い無しにリリーとミルミルは仲良く前でニコニコ話していた。


ミルミルが言ってたとおり街の物価は恐ろしいほどだった‥‥。

リンゴが1個5000ゴールド ミカンが2000ゴールド‥‥


実を言うと買えない事はない‥‥

俺は現実世界の全てのお金をSRの世界のゴールドに置き換えた。だからざっと10000000ゴールドはある。

何故1000万円も持っているかって?

親子が残してくれたなけなしの金なのだよ‥‥

もちろん1円=1ゴールドだ。

もしこれがミルミルとかにバレたらたかられるるに違いないので俺はあえてかけだし冒険者と言うかたちで数万ゴールドしかもってないと皆は思っている。

いやいつまで思っていてほしい‥‥


「宇治原‥‥聞いてんの宇治原!!」


ミルミルがキレ気味で俺に話しかけてきた。

ふときずくと俺はステーキハウスを通り過ぎミルミルとリリーは俺を見ていた。


「あー‥‥今すぐ行く‥‥」


そういって2人は俺を置いていき先にステーキハウスへ入っていった。


ステーキハウスからは肉の香ばしい匂いが店の外から充満し旅人を誘い込むかのように匂いを放っていた。


いい匂いに俺は笑顔になり駆け足でステーキハウスに向かった。


ドアを大きく開き中に入った‥‥。



そこは旅人や待ち人子供たちが仲良くステーキを食べているように見えたがどうやら目の錯覚だったらしい。


瞬きを二、三回パチパチとして店のあたりをよく見てみた。


するとそこには荒くれ者が店を占領しどんちゃん騒ぎし小太りの店長が必死に従いせっせと働かされていた。


ミルミルとリリーは立ち止まりゴミを見るような目で荒くれ者を見てた。


俺が大きくドアを開いた音で荒くれ者たちの視線が一気に集中する。


蛇に睨まれたカエルのように背筋が凍り口元がブルっていた。


「あはっ‥‥はは‥‥ではまた‥‥」


すると俺は2人はの手を引き店を出ようとしたが微動打にせずに立ち止まっていたため腕が滑りその衝撃で俺はドアの方向へ頭からぶつかる‥‥その瞬間だった。


突然ドアが開きなにか硬いまな板みたいなものに頭をぶつけた。

ドアに頭をぶつけるより痛かった。


「いったたたたた‥‥」


目を閉じ頭をさすっているといかつい男の声が聞こえた。


「おい!!ゴラァ!!」


その声に目を見開き喋ったドアに驚いた。

いやドアではなく腹筋の割れたあつい胸板だった。

恐る恐る胸板のを見上げる。

身長は1.9mはあるだろうか‥‥

ピンクのモヒカンをし片目には海賊マークの眼帯をし歯の抜けたいかつい男だった。


「すっ!!すいません!!」


あまりの怖さに背筋を伸ばし腰をさげ全力で頭を下げた。


しかし男は虫の居所が悪かったらしく俺を睨み付け胸ぐらをつかみ片手で持ち上げ怒鳴り散らした。


「調子乗ってんじゃねーぞテメェ!!!すみませんで済んだら警察いらねーんだよ!!!殺すぞ!!テメェ!!!」



チンパンジー以下とは正しくこのことを表現するのだろうか‥‥?そもそも今のSRの世界には警察なんて存在しない。「お前こそ調子乗ってんじゃねーぞ!!!」って言葉に出して怒鳴り散らしたいがそんな度胸すらない俺はただただモヒカン男に罵倒され続けていた。


「聞いてんのかゴラァ!!」


しかし2人の可愛い女子ミルミルとリリーの目の前で胸ぐらを捕まれボロカス言われてる俺もクッソ情けないと思う‥‥逃れらる現実を目をそらしたい‥‥早く終わってくれ‥‥そう思っていた。


「殺されたいみたいだな!!」


「え?」


するとモヒカン男は右腰につけていた鞘からサーベルを取り出した。


辺りからは「やっちまえー!!」「女以外殺せー!!」などと歓声が上がる。


「可愛いお嬢ちゃんたちは俺たちが相手してやるよ!!死にな!!ヘヘッ」


モヒカン男はそう言ってサーベルを胸元に向け刺そうとしてきた‥‥。


あ‥‥この前似たような場面があったような‥‥


死を覚悟した俺は抵抗なく踠きもせず目の前の光景を真顔のまま見ていた。


キーンッ!


胸元に刺さった音だとそう思った‥‥

しかし痛くなかった‥‥

遠のいていた意識がもどり胸元あたりを見下ろす。

そこには見覚えのある折れた剣先っぽがなく本来の長さの2分の1しかない。

剣柄を辿ると美しい手‥‥その先を辿り顔を見た。

そう俺の死を回避してくれたのはミルミルだった‥‥。


「ちよっとアホモヒカン!!あんたさっきから勝手なことしすぎじゃない?」


「おやおや可愛いお嬢ちゃん!そんなことしたら危ないよ?」


モヒカン男は俺から目線を外しミルミルを睨みつけた。


「どうせこの店にいる荒くれ者はあんたの部下何でしょ?」


「そうだが‥‥なんか文句でもあるのか‥‥?」


「私はただただお腹すいただけなのよ?席を開けてくれるかしら?」


ミルミルは時と場合を考えられないのか‥‥心の中で思った。


「やだね!!ここは俺たちモヒカン族の店なんだよ!!ほかを当たってくれ!!」


「嫌よ!!だってほかの店アホみたいに高いんだもの!!せっかく割引券があるのに使わなかったらもったいないわ!!」


問題はそこじゃないミルミル‥‥飯なんて何とかなる!!だから早く抜け出そう!!‥‥心で叫んだ。


「お嬢ちゃん‥‥俺たちが優しく言ってる間にほかを当たった方が死に急ぎしなくてすむよ‥‥?」


モヒカン男は眉毛をぴくぴくさせ今にでも拳を突き出しそうだった。


「な‥‥ミルミル‥‥もう帰ろうよ‥‥」


小声でミルミルに話しかけたが俺の警告を無視し次のように発言した。


「私に勝てたら‥‥出ていってくれるかしら‥‥?」


その発言にモヒカン男は怒り狂っていた表情を変え目を見開き大声で笑った!!


「ははははは!!お嬢ちゃんが俺に勝てたらだと!!」


モヒカン男が大声で笑いだし周りもその声に便乗しステーキハウス内に笑い声が駆け巡る。


「あら?チンパンジー以下だから言葉が通じないのかしら!?」


ミルミルは笑い声の中突然煽りだしモヒカン男はその言葉を逃すことなくちゃんと聞いていた。


「おい!お前‥‥今なんつった?」


「よせ!!ミルミル!!謝れ!!」


俺は取り返しのつかない現状にソワソワする。


「チンパンジー以下‥‥」


ミルミルは言葉を繰り返し煽った。


「表にでろ‥‥相手にしてやる‥‥」


すると男は店の外に出た。

ミルミルはモヒカン男について行った。


「あっ‥‥あっ‥‥」


言葉も出ない俺に腹が立つ。


するとモヒカン男の部下たちは唸るような声を出しいっせいに外に出はじめた。

俺は部下たちの目にも止まらずおはじきのように弾かれ無理矢理外え追い出された。


男達は大通りを塞ぎミルミルとモヒカン男に円を描くかのように囲んでいた。


「お嬢ちゃん!!もし俺達がが勝ったら何をくれる?」


モヒカン男はサーベルを舐めまわしミルミルを睨んでいた。


「そうね‥‥私たち3人を上げるわ‥‥」


その答えに俺は唖然としミルミルに訂正を心見る。


「よせ!!ミルミル!!お前が勝てる相手じゃない!!」


「そんなの関係ないわ!!いいわよね!!リリー」


俺はあたりを見回しリリーを探した。

リリーはステーキハウスの入口付近で壁に腰がけていた。


「はい!かまいませんよ!!」


「よくねーよ!!」


リリーはキリッとした顔つきで少し微笑みながら答えた。

もうおしまいだ!!人生終わるんだー!!


「じゃー早速はじめるとするか!!」


モヒカン男は右足を一歩引かせものすごい速さでミルミルの方へ向かいサーベルを突き立ててきた。


「お前がそんな折れた剣で戦えるわけないだろ!!ケケッ」


モヒカン男が言う通りだ。使い物にもならない折れた剣などで勝手るわけが無い。


「あーら?誰が剣で戦うかって言ったのかしら!?」


するとミルミルは剣を鞘にしまい右手から黄金の光を放つ。

すると小屋に腰掛けていた魔法棒が現れた。


「ケケッ!!死ねぇ!!」


モヒカン男はサーベルの持っている左手を突き出そうとしたその瞬間だった!!


第三封印魔法 スーパー グラブリー


男の動きが止まった‥‥さっきまであんなにイカれてた男が急に‥‥


するとミルミルはモヒカン男を魔法棒で軽く1回つつき一言「さようなら」。


「アガッ‥‥カカッカ‥‥」


ほんの一瞬だった‥‥。

モヒカン男は一瞬で目の前から消えた。

暴風音が聞こえる方向に顔を向けた‥‥海の方向だった!水しぶきをあげ水平線の彼方に男は消えてった。


突然の出来事に部下たちは白目を向き口を開き驚く。

俺も同じ表情だった‥‥。


「次は誰が相手なのかしら?」

煽るように周りを見回し喋るミルミル


沈黙の中一人の男が大声を出した。


「退っ‥‥退避ーー!!!」


大急ぎで爆走し山の方向へ走っていった。

1人だけ口を開けミルミルを見てる俺‥‥そのアホズラにきずきミルミルは笑い出す。


「ちょっと宇治原ッ!!その顔なにっ!!プププッ!」


「強い‥‥」


その声に反応しミルミルは嬉しそうに答えた。


「当たり前じゃない!!超絶魔剣大会の決勝まで勝ち抜いた女よ!!もっと尊位の心をもつのね!!」


そこへリリーがやって来た。


「お強いのですね!!お腹すきましたし早く食べに行きましょ?」


「それもそうね!」


リリーは微笑みミルミルと手を繋ぎ歩いていこうとした時リリーは俺の手も引いてくれた。


「宇治原さんもご一緒に‥‥」


「あっ‥‥あー‥‥」


リリーが引かれるがままにミルミルと俺はステーキハウスに入っていった。


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