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SR 経験値が寿命の異世界  作者: じゅんせ
7/19

「魔法と剣士 バカとミルミル」



「ただいま!!ハァハァ‥‥」


「おかえり‥‥ミルミル‥‥ありがとう‥‥」


俺は、ミルミルが帰ってきた瞬間床にうずくまり、腹痛アピールをした。


「フフッ」


リリーは、俺を見て可愛らしく笑う


「感謝しなさいよね‥‥。ハァハァ‥‥」


するとミルミルは、大きな紙袋の中をあさりはじめた。


「俺は体を起こし、薬を待っていた‥‥。」


「しかし買ってきたのは、薬草系ではなく食料ばっかりだった‥‥。」


「ミルミル‥‥お前ってやつは‥‥やっぱお前は馬鹿だ!!薬と食料の区別もつかないのか‥‥。」


「誰が馬鹿よ!!言っておくけどね、ちゃんと回復系アイテム求めてショップに入ったのよ?そしたらとんでもない値段だったのよ!!たかが薬草が300000ゴールドよ!!300000ゴールド!!今までの10000倍よ!!手持ちには10000ゴールドしかなくそのあと食べ物屋が立ち並ぶ商店に入ったわ!!それが高いのよ!!たかがお米1キロで50000ゴールド!!仕方なくお米とお肉と野菜を買ってきたわ!!」


「そうだったのか‥‥ありが‥‥おいまて!!」


「なによ!感謝するならありがとうございます!ミルミル様と呼びなさい!」


「違う!おかしいだろ!」


「何がよ?」


「だってお前、10000ゴールドしかもっていなかったのだろ?それなのになぜおコメ1キロとお肉と野菜が買えるんだよ!」


「あっ!‥‥それは‥‥」


「あっじゃねーよ!!」


「あっそうだ‥‥私回復魔法使えるんだった!!」


「最初からやれよ!!」


するとミルミルは、壁にかけていた魔法棒を使い俺にオーバーコンプリテイションととなえた。

自分の周りにエフェクトが現れた。

すると、先程まで嘘のように痛くなかった腹痛がみるみる回復していくではないか!!


しかし疑問に思う‥‥なんでこいつは、魔法使いなのに剣をもってたり魔法棒をもってたり‥‥謎だ。

俺は聞いてみた。


「なーミルミルなんでお前ってさ剣だったり魔法使えたりできるの?」


「何でって私は二職も持っているのよ?」


「そんなことが可能なのか!?」


「ある程度の強さがあれば可能ですよ!」


リリーは割り込むかのように入ってきた。


「あっ‥‥そういえば俺って勇者選んだのに全く勇者っぽい防具とか武器とかもらってないんだけど‥‥」


俺は今更ながらきずいた‥‥。


「え?あんた勇者選んだの!?」


ミルミルは笑いながらバカにしてきた。


「勇者だぞ!!そりゃチート武器とかあるんだろ!?」


SRの世界は甘くなかった‥‥。


「それはないわよ!!あんた勇者ってちょっと中二病もいいところじゃない!


お前だけには言われたくない!!


「SRの世界における勇者ってのは、言葉のとおり'勇者きある者'すなわち一番最初に標的にされるスキルなのよ!!レベルアップしていく度に標的率があがるのよ!?リリーから聞かなかったの!?マゾなの?ばかなの?ププッ!」


俺は、ゆっくり恐る恐るリリーの方へ顔を向けた。


「そうですよ‥‥最後まで話を聞かないのが悪いんですよ‥‥。」


正論論破され俺は、沈黙するしかなかった。


「まーそんなことはともかく、せっかく食べ物買ってきたんだしみんなで食べようよ!」


「盗んできたんだろ。」


ミルミルは料理を使用と用意にかかるが、あることにきずく。


「あれ?キッチンは!?」


想像絶する恐ろしい天然バカ。


「なーリリー、街に食べに出かけようぜ」


リリーに相談した。


「そうですね!あっ‥‥でもたしかこの街って物価がすごく高いんじじゃ‥‥?」


「あっ‥‥そうだった‥‥。」


会話が止まりしばらくの沈黙してるその時

「フッフッフっ心配無用!!」


ミルミルが、俺たちにニヤニヤと微笑みながら1枚のチケットを出した。


「なんだそれ‥‥」


「フッフッフ‥‥この街の名物ステーキハウス店の500000ゴールドから2000ゴールド割引き券チケット」


なんとも胡散臭いチケットなんだ‥‥これがこの街では普通なのか?


「おいお前、この街きてまだ2日のくせになんでそんなもの持ってんだよ‥‥まさかお前!また盗んだな!」


「盗んでないわよ!拾ったのよ!」


ミルミルは、俺を見て頬を膨らまし怒っている。


「ほんとなんだよな?」


「嘘じゃないわ!本当よ!3枚あるわ!いやなら付いてこなくていいのよ?」


「グゥー‥‥」俺は、はっきり言って三日も食べてないせいかチケットのステーキを見ただけで腹が減ってきた。


「あーら?宇治原さん?お腹がなってますよー?」


ミルミルがまた俺の顔を見てニヤニヤし始めた。


「わかったよ!いくよ!」


「フフッ!」


そんなふたりを見てリリーは楽しそうだった。


俺たち3人は、街の港まで降りた。

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