「16歳でオムツ履いてます。」
俺は、おそるおそるリリー様の話を聞いた‥‥。
「私は、あなたをSRの世界へ送り出したあと、すぐにあの魔王が現れました‥‥。
私がいた空間は、関係者以外立ち入りすることが出来ず、私も驚いたので、どちら様って訪ねたんですよ‥‥。
すると魔王は、何も話さず、私の方向に右手を向け、黒の謎の物質を私の足元に放ちました。
私は黒の物質に足元から、抵抗もできぬまま飲み込まれました‥‥。
そのあとの記憶はよく覚えていません‥‥。
次に記憶が戻ったのは、宇治原さんが声を上げて私の方向へ走ってきた時です。
そのあと宇治原さんが、ミルミルと私たちの目の前で守るかのように大の字になっていました。」
今聞くと恥ずかしいな‥‥なんで大の字になったんだろ俺‥‥
「私は最後の力をふりしぼり、行き先を決めぬままテーテーレーションを使いました。」
そのあとは運よく3人は、家畜用の餌の藁にに落ちました。
「キセキだな‥‥」心の中で思った。
最後の力を振り絞った私は、瀕死で動けませんでした‥‥本当に死ぬんだなって思い諦めていたところ、ミルミルさんが目を覚まし「ここは‥‥どこ?‥‥」って声が聞こえました。
魔王にそこまで傷を負ってなかったミルミルさんは、私を見て万能薬を飲ませてくれたのです。
おかげで私は、ミルミルと大量が回復し、すぐに立てるまでになりました。
「ミルミルだけにか‥‥」
「‥‥‥‥。」
リリー様は冷たい視線で、俺の顔を見ていた。
「つまらないこと言わないでくれる?」
「あっはい‥‥すいません‥‥。」
頭のおかしそうな気を放つミルミルに注意されるなんてふかくだ。
「ゴッホン‥その後にたまたま農家の人と出会いこの小屋まで運んでくれました‥‥。」
どうせ運んでもらえるなら女がよかったな‥‥
「ここからが重要なんです!」
俺は固唾を飲んで聞いた。
「流石にあなたをそのままの格好で寝かすのは無理でした。」
「なんでた?小屋がそんなに汚かったのか?」
俺は、察しが良いからこのくらいの事は予測可能だ。
「そうなんですよ!」
ほらみろ!昔から察しは鋭い。
「え?リリー様それは違うわよ?」
「え?」
ミルミルが、リリー様の解説を真っ向から否定してきた。
「ダメです!ミルミルさん!言わない約束ですよ!」
どうやらなにか隠してるようだ‥‥
「あら?あなた記憶にあるはずなのに無いふりをしているのかしら?‥‥」
嫌な予感はするが、気になるので教えてもらう。
「おい!隠すなんて卑怯だぞ!俺が何したのか教えろ!」
するとミルミルは嘲笑い教えてくれた。
「あなた漏らしたのよ?」
その一言に背筋が凍りつく。
「え?‥‥え?‥‥おっ‥‥俺漏らしてたの‥‥?空中で‥‥?そっ‥‥それとも藁の上で‥‥?」
恥ずかしながら、口を動かす。
「違うわよ!あなた私たちを大の字で守った時、あまりの怖さで失禁していたのよ!!ハハハッ!!
いい歳してお漏らしとか泣けるわー!!
親の顔が見てみたいわー!!」
「ミルミルさん!それ言わない約束でしたよ!!」
リリー様はどうやら隠しとうすつもりだったらしい。
「えっ?あ?そうだったっけーー笑笑」
恥ずかしいとかレベルじゃない‥‥2人にいい歳して失禁を見られたのか俺は‥‥
しかし妙なことにきずく‥‥股間あたりを触ると、パンツを履いていない‥‥いやパンツよりなにかモコモコしているものを付けていた‥‥。
「おい‥‥まさか‥‥」
「そのまさかよ!!」
「あ〜‥‥」
ミルミルは、俺を嘲笑うかのように涙を出し見つめ、リリー様は、頭を抱えて目を閉じていた‥‥
そうパンツではなくオムツを履いていたのだ‥‥
俺は恥ずかしさのあまり、顔がミルミル赤くなってゆく。
「待てよ待てよ‥‥ってことは誰か履きかえさせてくれたのか?」
「そうよ!」
ミルミルは機嫌よく答えた!
俺は昔、友達に温泉に誘われても断っていた‥‥
たとえ日帰りで温泉いったとしても入らない‥‥
理由は簡単。
短小だからだ‥‥。
「おっお前か‥‥オムツ履かせたの‥‥」
恥ずかしさのあまり声がブルっていた。
「違うわよ!何でいい歳したあんたのオムツ替えをしないといけないわけw」
「え?リリー様なのか‥‥」
顔を赤らめリリー様の方を向く
「違いますよ‥‥私ではありません‥‥。」
リリー様は首を右に軽く傾けにっこり笑顔で否定した。
「なら‥‥一体誰が‥‥」
俺はずっと笑っているミルミルの方を見た。すると満面の笑顔で答えてくれた。
「教えてあげるわ!!」
固唾を飲み、次の精神攻撃に備えた。
ミルミルが答える。
「この小屋を貸してくれた農家のおじさんよ!!」
「え?農家のおじさん!?」
俺はある意味安心した‥‥?
「そうよ!!あなたが、失禁したパンツとズボンを私達は履き替えさせたくなかったから、農家のおじさんを私のお色気で小屋まで誘い込んだのよ!!農家のおじさんは、杖をついて猛ダッシュで小屋に駆け込んできたわ。」
なんて最低な女なんだ‥‥後々のことが予想がつく
「そのあとに、リリー様に散歩してきてもらって、農家のおじさんをおどして、あなたにズボンとオムツを履かせたのよ!!我ながらなかなかの案だったと思うわ!」
そんなことを話していると、小屋の入口のドアがきしみ音とともに開いた!
「だれ!?」
ミルミルは、すこし驚き座ったままドアを見た‥‥
すると噂をすればなんとやら‥‥そこに来たのは農家のおじさんだった‥‥。
顔を見てみると、見た目は目が開いてるか、開いてないかわからないくらいで、中心から禿げているヨボヨボのおじいちゃんだった。
「あっ‥‥」
恥ずかしかった俺は、挨拶もできなかった‥‥
「ちょっとあんた!!ちゃんとオムツを替えてくれたかたよ!ちゃんとお礼をいいなさいよねッ!プッ」
ミルミルは笑いをこらえ説明した。
「あっ、‥‥ありがとう‥‥ございます‥‥。」
これほどまで恥ずかしいことはあるだろうか?
16歳のいい歳をした俺が、農家のおじいちゃんにオムツを替えてくれたなんて、恥ずかしくて恥ずかしくて誰にも言えないし、多分これから一生の恥ずかしい思い出は間違いないだろう。
するとおじいちゃんは、目を閉じたまま笑顔で答えた。
「孫を可愛がるかのような楽しい感じじゃったよ‥‥。SRの世界でも手術は可能じゃからな‥‥」
そう言って農家のおじいちゃんは、小屋に入ることもなくドアを閉めどこかえ行ってしまった。
「手術‥‥?なんで手術?」
ミルミルは疑問に想い考えだす。
「リリー様は目をつぶり知らないふりをしている‥‥。」
「ああああああ!!!!腹が痛い!!腹が痛い!! 」
俺は話を疎開したく、発狂しみんなを驚かせた。
「大丈夫!?オムツが苦しいの!?クスッ」
ミルミルには、いずれ同じ屈辱を晴らしてやろう‥‥
「大丈夫ですか!?」
リリー様が、俺をきずかい心配してくれる。てかこのふたりの差はなんなんだよ‥‥。
「腹が痛むんだ!薬とかないのか!?万能薬とかないのか!?」
「万能薬なんかあるはずないじゃない!!あれは激レアアイテムで、一度拾うか拾わないかわらない品物なのよ!!」
「なら薬は‥‥」中学生時代、仮病で登校拒否していた俺は演技は得意だった。
「済まないがミルミル、薬とか買ってきてくれないか‥‥」
まーミルミルは「嫌よ!」って拒否するはずなのであえてミルミルに頼んだ。
「しょうがないわね!!まー私が腹殴ったのが原因かもしれないし‥‥買いに行ってあげるわ!!」
そう言ってミルミルは、小屋から出て街の方へ降りていった。
「あれ?‥‥素直に言っちゃったの‥‥?」
ミルミルが、小屋を出たあと仮病だったため、すぐに倒れ込んでいた体をおこした。
それをみてリリー様は、分かってたかのように標準顔で俺を見ていた。
少し気まずいので‥‥この際だ‥‥SR世界について教えてもらおう‥‥
俺はリリー様に話しかけた。