「最強魔剣美少女 ルック ミルミル アルベテオ アルベテイル 登場」
俺はきずくと、青々とした空が見えた。
目を開けようとするが、太陽の光の反射により、目を開けることが難しく、何度か開いたり閉じたりのくり開始でやっと目が慣れてきた。
あたりを見回してみる‥‥
どうやら森の中にいるみたいだ‥‥
周りにはモンスターではなく、少し変わった耳をしている可愛らしい兎2匹がピョンピョンじゃれあっている。
「うおぉお!!俺ほんとにSRの世界に来たのか!!」
俺は歓喜した。
その声に驚き、兎は俺を見て恐る恐る茂みに逃げていった。
「あっまってくれ!!!」
現実世界では、見たことのないような兎、好奇心のあまり体を起こし兎を追いかけようとした時だ‥‥。
何か柔らかいものにつまずき、俺は顔からずっこけた。
「いったー‥‥いた‥‥いたくない?‥‥そうだった!SRの世界には、痛点は存在しないのだった‥‥」
しかし何につまずいたんだ?
俺は足元を見た。
するとそこにいたのは、先程黄金の光から現れた女の子だった。
「いったー‥‥」
彼女は痛そうに背中を摩っている。痛くないはずなのに‥‥
「あっ‥‥ごめん‥‥」
とりあえず誤った。
「ここ‥‥どこ?‥‥」
「あれ?私って魔王倒したんじゃなかったの?‥‥」
「リリー様は?え‥‥?あれ‥‥?」
彼女は未だに今の状況が理解できないのだろう‥‥。
先程から魔王、魔王とこいつは何言ってんだ?
「なーなーお前ってさっきまで魔王討伐していたのか?」
「彼女は俺の声に反応し、コチラを見つめる。」
「あっあんたは!‥‥さっきの貧弱そうな男!!」
「おいまて!!貧弱そうな男とよぶな!!俺はちゃんとした名前がある!!俺の名前は宇治原 純正!とりあえず名前で呼んでくれ!!」
俺は豆腐メンタルのため、少しの罵倒でガラスのハートが砕けてしまう。
「宇治原‥‥純正‥‥?名前だけ強そうね‥‥名前負けしてるわよ?」
「余計なお世話だ!!」
この女、性格が悪そうだ‥‥。
「とっ‥‥とりあえず名前で呼んでくれ!!あーそうそう、ついでに君の前も教えてくれ!!」
「私?‥‥私の名前は‥‥
ルック ミルミル アルベテオ アルベテイルよ!」
「は?」
俺はそのあまりにも、不思議な名前にびっくりした!
「ふざけてる‥‥わけじゃないんだよね‥‥」
「当たり前じゃない!!あっ一応言っておくけどSRの世界の名前よ!!」
「え?いまSRの世界の名前って言ったよね‥‥?」
「そうよいったわよ。」
「てことはさ‥‥それ本名じゃないわけ‥‥?」
「そうよ!」
あまりの摩訶不思議な名前に、中二病もいいところだと思った。
「いや本名教えろよ!!」
「いやよ!なんで本名なんかいわなくちゃいけないわけ!!みんなSRの世界では、違う名前をもっているのよ!!」
「そう‥‥そうだったのか‥‥」
「ねぇーねぇー」
「なんだ?」
「さっきからすごく疑問に思うんだけど、なんではじまりの街の近郊にいるわけ‥‥?」
「そりゃ決まってんだろ‥‥俺がSRの世界に初めて来たんだから、いきなり強いところに出たら即死にきまってんだろ!!」
「おかしいよ‥‥」
「え?」
「だって私さっきまでSR一最強決める、超絶魔剣大会に出場していたのよ?」
「あのとき、あと一撃で倒せたはずなのに、気がついたら目の前にリリー様がいて‥‥私魔王に勝てたんだって思ったら‥‥こんどは謎の光に覆われて‥‥気がついたらはじまりの街の茂みにいる‥‥」
超絶魔剣大会の言葉で一気に察っしてしまった‥‥。
「あっ‥‥それな‥‥実はな‥‥ちゃんとした理由があってミルルッ‥‥ミルミル‥‥アルベ‥‥アルテオ アルベテイル」
「覚えにくいなら、好きに呼んでいいわよ‥‥」
「あーじゃーミル‥‥ミルミルで」
恐る恐る口走った。
「実はな‥‥ミルミル‥‥お前がここにいるわけはな、俺がスロの世界15億人目だったため、リリーがなんでも一つ願いを叶えてくれるって言うから、俺が「魔法が使えて美人で一番強くてスタイルいいやつ!!!」ってリリーにいったんだ‥‥。そしたらお前がな出てきて‥‥」
さっきまでのほホーンとしてた顔つきが、一気に変わり、気がつくとそれは殺意を抱いているような顔だった‥‥。
「そうゆう事だったの‥‥」
「まって!まってくれ!これには訳があるんだ!リリーが15秒以内にこたえろと‥‥」
「ゆるさない!!」
そう言い彼女は、先程持っていた剣を拾い上げ、俺に切りかかってきた‥‥。
「わーー!まってまって!!」
「す‥‥すいませんでした!!」
しかし彼女の向けた矛先は止まることなく、俺の胸元めがけて刺そうとしてきたその瞬間!!
腕時計から警告音がなり、あああああさん五分以内に異世界一魔剣大会におもどりください。五分以内に戻れない場合異世界一魔剣大会の出場が無効になります。するとミルミルは、剣先が俺の胸元5cm手前で止まった‥‥。
「ちっ」
するとミルミルは、剣を左側に付いているやさにしまい、俺を睨みつけ舌打ちをしプイっと体の方向を変え街の方に猛ダッシュで走っていった‥‥。
「おいまってくれよ!!」
「ついてこないで!!」
「すまない‥‥わるかったよ‥‥謝るよ‥‥」
俺はそう言いつつミルミルの後についていく。
「ついてこないで!」
そりゃキレても当然だ。
現実世界のゲームで例えるなら、ラスボスをあと一撃で倒せたのに、お母さんがゲームプレイ時間をすぎたため、ゲーム本体のコンセントを抜かれたのと同じだ。
いやそれ以上のものだろう‥‥。
俺がミルミルの立場なら、暴れるとかじゃすまない。
俺はそう言いつつ、ミルミルと10mくらい距離を開け猛ダッシュでついて言った。