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奴隷ゾンビを作って最強を目指そう!  作者: 江保場狂壱
第5章 奴隷ゾンビを最初に作った人に会いに行こう
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お風呂にて

「ふう、いい湯だ」

 タケルはノブレスの屋敷にある浴場でくつろいでいた。

 日本の銭湯並みの広さである。昔はノブレスが使用した後、使用人が使用していた。

 つい最近まで風呂は使用しておらず、コンフィアンスがノブレスの身体を拭いていただけであった。

 そのため汚れが目立っていたが、アンサンセが一人で綺麗に掃除してくれたおかげで使用できるようになったのだ。

 広い浴槽に熱い湯が並々と満たされている。

 今までタケルは沐浴程度だったので、ゆったりとお風呂に入るのはひさしぶりであった。

 異世界に来る前は週に一度は銭湯に行っていた。汚れがひどいと感染しかねないからである。水道水で濡らしたタオルで全身を拭くのが主流だった。

「やっぱりお風呂はいいな。体も心もとろけてしまいそうだ」

 この世界に来て心から安らげたと思っている。そこに戸が開いた。

 金髪の女性と黒髪の女性である。

 金髪がアムールで、黒髪はアグリだ。二人ともバスタオルで身体を隠している。

 アムールは少々恥ずかしそうにうつむいている。

 アグリはあっけらかんとしていた。

「わわっ、二人ともなんで入ってきたの!?」

 タケルが慌てた。今はタケルの時間で女性陣はまだのはずだ。

「はい。実はタケル様を洗いに来たのです」

 もじもじしながらアムールは答えた。

「そうさ。あたいらはタケルの奴隷ゾンビだからね。たまには奴隷らしくご主人様を身体で洗わないとな」

 アグリは笑顔で答える。

「それ、誰かの入れ知恵だよね? アグリが一人で考えたとは思えないんだけど」

「おお、よくわかったな。コンフィアンスが教えてくれたんだよ!!」

 タケルは頭を抱えた。なんで彼女は余計なことを言うのか。もしかするといたずら心を出したのかもしれない。

「さあタケル様。上がってくださいな。今から洗いますので」

 アムールはタケルを引っ張り出す。タケルは慌てて股間を隠した。

「ははは。隠さなくてもいいよ。見られても減るもんじゃないし」

 アグリは気楽に言うが、タケルはそれどころではない。

 女性に体を洗ってもらうなど初めてである。母親を裸にしてタオルで拭くことは舌が、自分がされたことはない。

 アムールはバスタオルを外した。そして自分の豊満な乳房に石鹸を泡立てる。

 そしてタケルの右腕を胸で洗いだしたのだ。

「ちょっ、アムールさん。何をしているんですか!!」

 タケルは振りほどこうとしたが、アムールの胸ががっちりと決められており外せない。

「何をしているって、これが殿方の身体を洗う正しいやり方だとコンフィアンスさんに教わったのですが」

 アムールは顔を赤くしながら腕を洗っている。恥ずかしさより、タケルへの忠誠心が上回っているのだ。その気持ちはうれしいが、今はまずい。股間が熱くなりそうだ。

「えへへ。あたいは左腕を洗おうかね」

 アグリもバスタオルを外し、タケルの左腕を洗う。

 平坦な胸だがほどほどの大きさであり、その柔らかさが直に伝わってくる。

 タケルは二人の女性に胸で洗われている状況なのだ。

 だが第三者から見ればリア充爆発しろと言われるだろう。

 当の本人にしては地獄であった。頭と股間が火山のように噴火しそうなのだ。

 タケルも健康的な男子だ。裸の女性が風俗紛いの行為をされたらどうなるか、火を見るよりも明らかである。

 アムールとアグリは気づかない。タケルを洗うことに夢中で、ご主人様の表情など全く読めないのだ。そもそも湯気で顔が赤くなっているから余計にわかりずらい。

「どうですかタケル様。私の胸は大きくて悩んでいましたけど、役に立てているなら本望です」

「あたいの胸は小さいけど、その分感度は高いらしいよ。意味はわかんないけどさ」

 二人の言葉などタケルは聞いていなかった。目がくらくらしてくる。

 

 ☆


「ずるーい二人とも!! タケルさーん!! あたしも洗いに来ましたよー!!」

 今度はピュールが乱入してきた。こちらはピンク色の髪をツインテールでまとめている。前を一切隠さず、アムールより豊満な胸をたゆんたゆんと揺らしている。

 湯気で乳首は見えないが、その破壊力は抜群だ。もし触れてしまったら即死は免れない!!

「えーい♪」

 ピュールは背中に抱き着いた。タケルの背中に柔らかい乳房がぺったりとくっついている。その柔らかさはまさにダイナマイト!! 爆発するのは相手の頭ときたもんだ!!

「どう? タケルさん。あたしのおっぱい、すごく大きいでしょう? 友達があたしのおっぱいは国宝物だって言うんだよ。つーか国宝って何?」

 ピュールは激しく上下した。背中だけでなく、後頭部にもその魔力が触れている。

「うう、負けませんよ!!」

「あたいだって負けないぜ!!」

 アムールとアグリは競い合い、上下する。

 腕から顔にまで登ってきた。乳房が六つ。たわわな実が六つもタケルにまとわりつくのだ。

 乳房の実は甘い香りであった。その実は熟しており、こぼれ落ちないかと心配になってくる。

 タケルの頭はもう限界であった。

 ぶしゅーっと鼻から噴水の如く、鼻血を噴き出した。

 そして股間は白いものが爆発している。

 タケルはぐったりとなってしまった。

「タケル様!? タケル様しっかりしてください!!」

「タケル大丈夫か、しっかりしろ!!」

「あはっ♪ あたしの女の魅力にメロメロになっちゃったのね。ウレシー!!」

 三人はタケルを囲み、気を失った主をいじりまわしていた。

 その様子を屋敷の主であるノブレスと、使用人のコンフィアンスが眺めている。

「……いったい何をしているのやら」

「よろしいではないですか。タケル様はハーレムらしいことをしてなかったのですから」

「やっぱり、お前の差し金か」

 ノブレスは呆れていたが、その顔は笑顔であった。

 こういうのも悪くはない。ノブレスはそう思った。

 タケルの方は災難だったけれど。

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