片思い
教室で あなたと出会ったあの日から あたしの中で何かが変わった。
気がつけば あたしはあなたの声に耳をそばだて
あなたの話に口元弛み
あなたのことを目で追ってしまう。
あなたが 私に話しかけてくれると、こんなにも嬉しくて仕方ないのに
あなたが 他の女の子と話しているのを見ると、こんなにも胸が痛いの。
何だろう この気持ち。
とっても 嬉しいのに、なんだかとっても…切ない。
もっとずっと見ていたいのに あなたのことが見られない。
あなたの傍にいたいのに 身体がそれを拒否してしまう。
「それって恋だよ」
友達が言った。
恋ってこんなに切ないものなのか。
そう思っていても やっぱりこの気持ちは止められない。
あなたのことを考えて ドキドキ 今日も眠れない。
「告白しちゃえば?」
友達は簡単に言うけれど、あたしはそんなに勇気がない。
好きなのに 好きと言えないこの気持ち あたしは一体どうすりゃいいのか。
言えぬまま 時間だけが 過ぎていく…
あなたのことを 目で追いながら。
時は過ぎ 卒業式でさようなら。
彼の隣にかわいい彼女。
あたしの恋は これで終わった。
それでもね あなたに会えて 良かったと 思えるあたしは幸せものだ。
……ありがとう。
それだけあなたに伝えたい。
かわいい彼女と お幸せにね。




