三つ目
ここは喫茶CoCの店内今は店員であるユーナと客のレイナの2人が喋っている。
「レイナがニ階層<<コッチ>>に上がって来るなんて珍しいじゃない」
「ん?ナナシの仕事待ってる間暇だからコッチに来たの♪」
「そう、飲み物はミルクで良いかしら?(チ、折角ナナシに差し入れ持っていこうかと思ってたのに…)」
「うん、ミルクでお願いそれとチーズトーストも付けてね♪(ナナシに悪い虫は付かせないよ…)」
なんでしょうか今この店に入るのは自殺行為に等しい感じが……あ、また客が一人逃げて行きました。こんな時に、ナナシは何所にいるのでしょうか。
(な、何だ今の寒気は嫌な予感が色々する)
どうやらナナシは今警備隊の駐屯所にいるようですね。ついに、掴まってしまったんでしょうか?
「で、マスターはまだ来てないの?」
「ですから、そのマスターと言う名前の隊員は居りませんと言ってるでは有りませんか」
どうやらナナシは此所の人間に会いに来たようですが、受付と何か言い争っている様子です。
数分後、「お、ナナシもう来てたか」そう言って現れたのは、喫茶CoCのマスターです。
「オセーよ、マスター」
「オイオイ、仕事場じゃマスターと呼ぶのは止めろと言ってるだろ」
「なら此所では、おやっさんって読んだ方がいいのか?」
二人がそんな事を話していると先ほどの受付が問いかけます。
「あの部隊長、こちらのお客様は部隊長のお知り合いでしょうか?」
その質問を聞きマスターはナナシの頭を掴みながら答えます。
「ああ、すまん今日こいつが来るの教えてなかったな、こいつは葬儀屋だ、今日の騎士隊どもの葬儀をやって、その報告に来させてたんだ」
「じゃあ、俺は報告も終ったし、レイナを回収して帰るわ、葬儀代金は警備隊名義で何時もの口座に振り込んどいてくれ」
「おお判った、それとついでにユーナに今日は夜勤で帰れないと伝えておいてくれ」
「了解、んじゃ、また葬儀の依頼入ったら教えてくれ、受付の人も縁が合ったら又会えるかもねー」
ナナシはそう言って駐屯所を後にする。
「それじゃ夜勤に備えて仮眠でも取ってきますかね」
マスターはそう言うと仮眠室に入って行きました。
とある受付の何か
受付(さっきの部隊長に会いに来たお客は葬儀屋って言われてたけど、つまり彼が『焰の悪魔』なのかな? 確かに警備隊と焰の悪魔は裏で繋がっているって噂されてたけど・・・・・・これ以上この事を考えるのは、止めとこう下手にかかわればどうなるか判らないし)
こうして受付は一つ大人の対応を覚えたとさ。