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二つ目



ここはとある人物の家で、一人の青年がリビングで頭を抱えていた。

(食料が全くない……確かに一ヶ月家を開けるから腐りやすい物は処分してたけど缶詰めや保存食が無くなってるのは何故だ……)

そう青年は疑問に思いながらも外に出る準備をしている。

(仕方ない食い物が無いなら食べに行くか。その後食料を買っておくか)

青年はそう思いながら家を出る。



第ニ階層にある目的の喫茶店が見えて来た。

(喫茶CoC……何時見ても不安しか感じない名前だよな〜)

ナナシはそう思いながらも店へと入ってゆく。

「いらっしゃ……って、あんた今コッチに上がって来て大丈夫なの?」

店員はそう言いながらカウンターに水を出す。

「いいの、いいの、どうせバレないし」そう言いながらナナシはカウンターに座る。

「そう、だけど朝からコッチに顔出すなんて珍しいじゃない」

彼女の言う通りナナシは基本朝は自分で作り食べている(階層も違う)ため朝から来る事は中々ない。

「何故か保存食までも綺麗さっぱり無くなってたんだよ、何か知らないか?」

「え、さ・さあ?私は知らないなー あはははは・・・(言えない皆で勝手に食べたなんて口が裂けても言えない)」

「どうしたんだ?そんなに震えて……まあ、いいや、それより今日はマスター居ないんだな」

「何でもこないだ誰かさんが起こした火災の原因と死人の数を調べに行ってるわよ」

「調べにってマスター今日勤務日じゃないだろ」

「何でも解析魔法が使える人は皆駆り出されてるわよ、身元不明のままじゃ葬儀も出来ないしね」

「そうか、なら後で葬儀の依頼受けてくるか」

「全く、自分で焼いて自分で葬儀するとかボロい商売よね……」

そんな事を話していると一人の男性が店に入ってくる、その様子は大分疲れているかのようだ。

「「マスター(お父さん)お疲れ(お疲れさま)」」

ただ今入って来た男性はどうやらこの店のマスターのようだ。

「ただいま、店番任せてスマナカッタねユーナ、それとコーヒーをくれるかい?」

先ほどからナナシと話していた店員はユーナと言う名前のようだ。

「ナナシお前さんもう来てたのか早いな」

「朝食もかねてな。それより帰って来たってことはもう解析終ったのか?」

「ああ、これが今回の葬儀希望者のリストだ。それよりもナナシよもう少しうまく残せないのかあれじゃ解析魔法も殆ど無意味だぞ……」

「あれでも加減した方なのだが…」

そんな事を話しているとユーナが料理とコーヒーを運んで来た。

「はい!その話はそこまで、おまちどうさま!」

「じゃあ、いただきますか」

ナナシはそう言うと少し遅めの朝食にありつく。

「あっと、そうだナナシ」マスターは急に思い出したかのように言う。

「最近騎士隊のエリート様どもがお前さんを捕まえようと躍起になってるから気を付けろよ」

マスターはそう言ってコーヒーを飲み干し仮眠を取りに二回へと上がって行った。

「エリート坊ちゃん達がねー」

「喧嘩売るのは勝手だけどあんまり騒ぎ大きくしないでね、お願いだから」

「判ってるよ向こうからコッチのテリトリーに入ってくるまで手は出さないよ。ごちそうさん、やっぱユーナの料理はうまいな、また来るは、そん時はドクターとレイナもつれて来るは」

そう言ってナナシは店を後にする。

「絶対来なさいよ」ユーナは顔を赤くしながらそう言った。


(さて、後は食料買って帰るか……レイナの奴暴れてなきゃ良いけど、帰ったら葬儀の準備しなきゃなってこんなにかよ、また珍しい何時もは一人二人なのに三十人もかよ、自分で殺しときながらなんだけど、もうけさせて貰いますか)

そう思いながらナナシは自分達の住むアナグラへと繋がる穴に飛び降りた。


とあるマスターの解析日記(笑)


マスター(たく、あいつももう少し形残せってんだ、ここまで灰になってたら解析出来るか……よし、地味な嫌がらせであいつに回す葬式の人数増やしてやる……って最初っから三十人もいるのか、なら増やさなくて良いか。しかし、珍しいなこんなに葬式を頼むなんて……おお、死んだの騎士様(笑)共か、なら納得だな)

騎士A「そこの警備隊!何時まで死体解析に時間掛けるつもりだ」

マスター(おおっと、さっさと終らせますか)


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