王国からの試練
翌朝、ルークは村の広場に呼び出された。
そこには、王国からの使者たちが並んでいる。そして、その中心に立つセレスティア王女が、真剣な面持ちで告げた。
「ルーク様。私の伴侶としてふさわしいかどうかを見極めるため、王国が定めた『試練』を受けていただきます」
「試練……?」
ルークは眉をひそめた。迷宮だけじゃなく、王国の試練まで?と、頭の中で軽く絶望する。
だが、セレスティアは一歩踏み出し、強く頷いた。
「あなたは運命の人。その運命に応えるだけの強さと誇りを、私はこの目で確かめたいのです」
「……なんでそんな熱血なんだよ」
だが、セレスティアの目は真剣だった。
ルークは、覚悟を決める。
「……わかった。受けて立つ」
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試練の場は、村の北にある「古代遺跡」。
王国の騎士団が護衛として同行し、アリスもルークの背中を押してくれる。
「絶対、無理しないでね」
「うん。でも……今はやるしかない」
ルークは手を掲げる。
【ステータス表示】
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【ルーク】
職業:無限迷宮の試練者
レベル:5
HP:120 / 120
MP:80 / 80
力:15
魔力:10
防御力:8
素早さ:12
スキル:
・戦闘直感(E)
・アイテム鑑定(D)
・村人の根性(C)
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「……スキルも、まだまだだな」
だが、これが自分の現実だ。
「よし、行こう」
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遺跡の内部は薄暗く、苔に覆われた石壁が続く。
ルークは【アイテム鑑定】を発動させながら進む。
《発動:アイテム鑑定》
→「古代の石板(価値:低)」「壊れた剣(価値:中)」
→ドロップ判定:なし
「アイテムはあるけど……使えそうなものはないな」
そのとき、足元から音が響いた。
【敵出現!】
《スケルトン・ソルジャー》
・レベル:7
・HP:90
・ドロップ:骨の欠片(価値:低)、古びた剣(価値:低)
「来た……!」
ルークは剣を抜く。
だが――スケルトンは動きが読める。
「右から……来る!」
《戦闘直感》が発動。
スケルトンの攻撃を紙一重でかわし、反撃に出る。
「たあっ!」
スケルトンの胴を斬り、白骨が散る。
ドロップアイテムが表示された。
→ドロップ:骨の欠片×1、古びた剣×1
「よし、順調だ……!」
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試練を見守る王国の騎士たちは、ルークの動きを驚きと共に見ていた。
「これが……村人の動きか?」
「いや、すでに兵士級だろう……!」
セレスティアも、手を胸に当てて感動している。
「やはり、運命は間違えない……!」
だが、ルーク本人は必死だ。
「くそ……まだ終わりじゃないだろ!?」
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最深部で待っていたのは――
《アンデッド・ナイト》
・レベル:12
・HP:300
・スキル:呪いの剣
・ドロップ:騎士の兜(価値:高)、呪われた剣(価値:中)
「強い……でも、負けない!」
ルークは【村人の根性】を発動。
気力が限界を超え、一時的に力が上昇する。
《村人の根性・効果発動》
・力+5
・防御力+5
・効果時間:5分
「やってやる!」
アンデッド・ナイトの剣をかわしつつ、剣を振る。
何度も打ち合い、剣が欠ける寸前――
「これで、終わりだ!」
ルークの一撃が、ナイトの首を吹き飛ばした。
バラバラと崩れる鎧。その隙間から、アイテムがドロップする。