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プロローグ
とある学園の校舎の屋上、女子生徒が柵の近くまで歩いていき、そして乗り越えて柵の外に出た。一歩踏み出せば地面にまっ逆さま、無事では済まないであろう。
誰もが自殺だろうと思う光景だが、彼女は飛び込もうとはせず手に持っていた何かを口に含もうとした。
その刹那、彼女の手からそれは消えてしまった。
「ふう、間に合った。」
階段に繋がるドアの方から声が聞こえる。彼女は声の主を確認しようと振り返ると、3人の謎の人物の姿があった。制服ではない奇抜な身なりをしているので、ここの生徒でないことは確かである。
「予告通り、これは頂戴いたします」
「よ、予告?」
「それではごきげんよう!」
「え!?」
彼女は3人を追いかけようとするも、柵にスカートが引っ掛かっていたためそこから動くことができなかった。