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流星の泪  作者: 退廃さん
21/22

2人

「部屋、奇麗になったな、」


「おう、おかげでくたくた。コップで手切るしもう大変だった、」


「どこ切ったんだよ、」


「人差し指、」


「大丈夫か?」


「まあね。・・・・何もないけどゆっくりしとけよ」


夏生はエプロンをつけ買い物袋から食材を取り出しキッチンに向かう。


言われるままリビングに向かいテレビをつける。


だが昴はエプロン姿の夏生にそわそわしている。手際よく調理をしている夏生。揺れるポニーテール。


昂は我慢できずキッチンに向かう。そして夏生の腰に手を回し、首筋に口づける。


「ちょ、何してんだお前は!」


「・・・・いやポニーテール、エプロン・・・・、」


「はあ?おいバカ離せ、料理の邪魔だ!!」


「じゃあ、俺も手伝う、」


「・・・・いや、邪魔だから」


「いじわる、」


「まったく、お前は勉強と顔はできてるのに、なんでそうバカなんだよ、」


「え?・・・・さっきの言葉、ほんとか!・・・・初めて褒められた気がする、・・・・」


「褒めてない、バカがついただろ、」


「もう、シャワーでもすましてこい。出てきたら料理出来てるから、」


「えー、夏生とはいりたい、夏生の身体、」


「刺すぞ、」


「こわ、分かった分かった」






「ん、いー匂い。」


シャワーから出てきた昴。頭を拭きながらリビングに戻ると食卓には料理が並んでいる。


「うまそう・・・・」


「お前、肉じゃが好物だろ?」


「マジで!ヤバい、嬉しすぎる、」


心の底から嬉しがる昴。夏生は恥ずかしそうに箸を並べた。


「いただきます、」


手を合わせ肉じゃがを口にする。もぐもぐと口を動かす昴。


「・・・・おいしい、」


「そ、よかった、」


「夏生、いつでも嫁にこい、」


「はいはい、おかわりあるから、」


密かに昴の反応を気にしていた夏生はホッとし箸をすすめる。




「ごちそーさまでした、おいしかったあ。」


「よかった、」


「あ、洗いもん俺やるから夏生、シャワーでも浴びて来いよ、」


「でも、」


「いいからいいから、」


「・・・・分かった。ありがと、」




夏生は髪をほどき服を脱ぐ。半分心細かった夏生。突然の来客に安心した。


髪と体を洗い夏生は浴室から出る。


「洗い物ありがと、」


「いえいえ、飯、うまかった。ごちそうさま。お前の手料理が食べれるなんて幸せだー、」


「大袈裟な、」


「部屋、戻るか、」


夏生は昴の手を取って二階の自室に向かう。


「夏生、ほら、タオル。頭拭いてやる、」


言われるまま昴傍に行きタオルを渡す。


「髪伸びたな、」


「だろ、切ろうかどうしようか悩んでる、」


「俺は今のままが好きだけどな、」


「そうか、まあ、目元隠せるからこのままでいいかな、」


「お前、そんなに自分の目きらいなの?」


「うん、嫌い。めっちゃコンプレックス、」


「奇麗な目してんのに、ああ、でもダメ。俺以外にそんな目するな、」


「バカは死んでも治らないってほんとかね、」


「俺だって頑張ってるんですー、」


わしゃわしゃと髪を拭かれながら夏生は呟く。


「知ってる。」


「でも、もう無理するな、俺はお前が心配だ。がっこ、疲れるだろ。優等生でなくても俺は構わない。・・・・バカバカ言うけど、俺なりの誉め言葉なんだよ、」


「大丈夫。だって俺言っちゃったもん、付き合ってる子がいるって、」


「え、マズいだろそれは、」


「もう学校で噂になってる。女子から質問攻め。・・・・どいつもこいつも私より可愛い子って、もううんざり。」


「俺の本命はお前、」


「・・・・俺の気持ちちゃんと届いてるか?」


「届いてるよ、もううっとおしいくらい。・・・・なんてな、」


夏生は昴の手から抜け出すとベッドに座る昴を押し倒す。


「え、なになに、」


「いつもやられっぱなしだからな、」


夏生はそうゆうと昴のシャツを捲りがぶりと咬みつく。


「いたいいたい、咬むな、夏生、」


「それキスマークじゃなくて咬まれた痕になる、」


「ふん、お返し、」


「ああ、もう、」


咬みつく夏生の腕を掴み胸元に引き寄せる。


「お前、」


昂が呟くと、同時に不意にキスをされる。


「俺は寝る。」


ベッドに入り丸くなる。


「・・・・この、ツンデレ、」


「はい、昴、腕枕。」


とんとんと布団を叩く。昴は布団にもぐりこみ、広げた腕に夏生の頭を乗せる。


「夏生、」


「ん?」


「お休みのキス、」


「ん、」


唇にキスをし昴の腕の中におさまる。


「昴、おやすみ、」


「お休み、」


夏生を抱きしめると夏生も抱き返してくる。


「しあわせ、」


「愛してるよ夏生、」


昴の腕の中で夏生は頷く。


「俺も、」


そうして二人は眠りについた。

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