表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

勇者のむれがあらわれた!

作者: 空静

 


「いや、いくらなんでもおかしいであろう!」


部屋全体に怒号が響き渡る。

見渡す限り勇者、勇者、勇者。対する魔王はただ1人。

ここは魔王城の王の間。魔王と勇者の種族存亡をかけた決戦が行われようとしていた。


「脆弱な人間が余とあい見えるために複数で来るのは道理。しかしいくらなんでも多すぎであろう!何人いるんじゃこれ、1番遠くの奴などどう頑張っても攻撃が届かないであろう!しかも全員勇者じゃと?女神のやつ、どういう頭していたらこうなるんじゃ!ていうかこんなぎゅうぎゅう詰めでお互いの動き阻害するだろ!」


ぎゃーぎゃー騒ぐのはこの城の主、魔王リリアス。極悪非道の人類の敵である。

対する勇者達は若干キレながら答えた。


「ぶっちゃけ、勇者ってもてはやされるもんかと思ってたんだよ。片田舎で一生を過ごすかと思っていたら勇者の信託が降りて王都へおいでくださいと。そんなの誰だって舞い上がるじゃないか。それがこれだ。仮にお前を倒したところで多分民衆はそこまで俺をもてはやさない」

「僕は後継者争いで殺されかけていたところをこの勇者の信託によって救われた。だから家族を見返してやろうと私情が多分にあった。けれどいくらなんでも483人!そんなにいたら勇者の価値ってあんまりないですよね。僕また暗殺に怯えなきゃダメですよねぇっ!」

「私は亡国の王女でこの信託に民と国の命運をかけていた。勇者が治める国としてまたやり直せるかと思った。けれど!こんなにいたら意味ないじゃないですか!今や各国に10人いるのは普通なんですよ、1番多い国で58人!もうどうしろと…」

「お前達も…いろいろあるのだな…」


その場にいる勇者全員は遠い目をしていた。

魔王は哀れみの目を向けた。


その後、ただの愚痴大会となり、魔王の聞き上手が発揮され勇者たちは余計にヒートアップ。悩みを共有した484人は「あれ、これ戦う必要ある?」と気づき和平協定が結ばれた。


女神は世界中から叩かれた。


その昔、女神は魔王に告って玉砕した過去があります。それから魔王は勇者につけ狙われるようになりました。


あらすじに出てきた村の少年少女と王子令嬢について活動報告でちょっとだけ書いてみました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ