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Last danceは勇者(キミ)と踊りたい  作者: アセトアルデヒド
4/10

3.新しい家族のもとへ

「さてと、向こうに戻る前にある程度あなたのこと教えてあげる」


私のこの世界での名前が決まったところでサナは話し出した。


「さっきもいったけど、この世界はゲームの世界

そしてあなたはこの世界のヒロイン

あなたはこの世界でハッピーエンドを目指すのだ!


え、絶対いや?

そんなこと言われても困るよ…


とりあえずヒロインについて話すね

一応確認だけど今の年齢は10才

それより前の記憶ってある?


    ない


そうヒロインは記憶がないの

その記憶をみつけることが重要だよ

まぁ、意識しなくてもシナリオ通りいきれば戻るから

で、まぁいろいろあって17才で学園に入学するよ


え、それまでの間なにしてるか?

ゲームにかかれてなかったからなにしてもいいんじゃない?

けど16才のときに学園に入学しようとして

まぁ、そこでもいろいろあって一年間意識不明になる予定だよ


んー、それは避けられないんじゃないかな

そこら辺はシナリオに沿わないとまずいだろうし


次は学園について

この世界は剣術が命!

魔術は禁忌 

これだけは絶対に守ってね

学園もその方針にのっとって勉学と剣術を学ぶの

まぁ、大抵の女の子は剣術やらないけどね

ヒロインもゲームのなかではやらず毎回応援にまわってたよ

年に三回ある剣術大会の成績と学力テストで成績が決まるの


クラスは全部で4クラス

身分とかに分かれてて、上からA、B、C、Dだよ

ちなみにヒロインはBクラス

そのときになったらまた詳しくはなすよ


攻略対象とかに関してもそのときでいいよね!

まだ関わることもないだろうし


今一番言わなきゃいけないことは

家族

これから学園にいくまで共に過ごす人たちだよ


あなたはね、バサラブ侯爵に引き取られるの

なんでそんな身分が高い人に?

それゃ、あれだけ魔力使ってるところみられたら、ねぇ

この国が魔術を禁忌にしているのには色々理由があるの

だから魔術を使えるあなたを監視しておきたいわけ


だから家族に愛はない


ゲームのなかでもヒロインはそういってたよ

まぁ、自分の意思でいろいろ変えれるならいいと思う

けど、シナリオを覆すのは大変だろうからがんばって


ちなみにほかの家族を紹介するね

バサラブ侯爵に奥さんはいないよ

死んじゃったの

それも詳しく知りたかったら本人にきいて

で、その人との間に子どもは二人いるの

男兄弟で兄がルーナ、弟がサバト

兄は剣術が得意なんだけど、弟は全然出来ない

けど、弟はね


魔術ができるの


それも原因で家族の関係は最悪

バサラブ侯爵も子供に全然興味ないから

そんななかであなたはこれから過ごすの

なにかあればサポートにはまわるけど

とりあえずいってみるのがいいかもしれないね」


ほんとに最低限のことだけでごめんね


そう彼女は最後に言った。

情報があるのとないのでは大違いである。

私は新しい家族に会わねばならない。

 

学園に入るまでの六年間

一つの目標かできた

とりあえず家族のなかをよくしよう。

幸せな家庭環境を作り上げるんだ。

兄弟と、そしてお義父さんとなかよくなるんだ。


あと、もう一つできるなら剣術を学ぼう。

学園に入るまでに剣術が強くなれば

もしかしたら攻略対象全員フルボッコにできるかもしれない。

フルボッコにすればハッピーエンドにならないはずだ!


だって聞いたことないもん

ヒロインに攻略対象がコテンパンにやられるなんて。


この2つの作戦を、かならず成功させねばならない。

私はこの世界で必ず幸せになるんだ。

勇者様を探しにいきたいんだ!!

魔術を使いたいんだ!!


「よし、やるぞ」


私は決意した。


「うんうん、大丈夫そうだね

それじゃあもとに戻すからまた目をつぶって」


そういわれて私は目を閉じる。

どんどん頭がフワフワしている感覚になる。

これからのことは不安しかないがきっとできるはず。


「あ、いい忘れてた」


あ、なにか言ってるのが聞こえる。

ボヤボヤしすぎて、うまく聞き取れない。

ずっと響いてる感じがする。


「ヒロイン…だからね」


おっと肝心なところが聞こえなかった…。

まぁ、きっとあとからいくらでもきけるだろ。




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