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21、後処理 その1

僕を狙った襲撃の結果から説明すると、こちらの損害は軽傷3名で済みました。

運が良かったと思って、次はもう少し慎重に行動するように心掛けましょう…とは言っても次が無いことを切に願います。


あとは…父と母が戻って来た時に怒られるだろうなぁっと少し気が重いです。



襲撃犯の方は36名捕縛。

1名逃亡…逃亡したのは僕の正面、あの炎を放ったと思われる人物です。

死傷者1名、こちらはラテーネさんが相手にした人です。

亡くなったことは残念ですが…ラテーネさんに怪我も無いようなので良しとしときましょう。


あの直後、ラテーネさんが落ち込んでいるようだったので殺してしまったことを気に病んでいるのかと尋ねたら、後処理が大変で兵士さんにお願いしなければならないと言ってたので、現場を見ることにしました。

うん、この命のやり取りといえば良いのか…この辺の考えはまだ僕には馴染めませんね…。


僕は覚悟を決めて現場に向かったんですけど…死体?を見ましたが原型もないほどでしたので、特にリバースすることもありませんでした。

ただ、問題は地面に染み込んだ血と臭い…確かに灯りで照らしているだけでも分かるほど地面がドス黒く染まっています。



「確かに黒く染まってますね…。」


「すいません…ここは牧場に向かう普通の通り道なのを失念しておりました。」


「あっ…確かに、僕も考えてなかったですね、朝には大騒ぎになっちゃいますか…。」


「そうですね、朝一で事情説明を行うように手配しますが、それまでは大騒ぎになるかと…。」


「それしか…いや?クリーンで綺麗にしてみましょうか?」


「え?いくらなんでも…。」


「クリーン!」


僕が発動させたクリーンは生活魔法の綺麗になる魔法です。消費魔力によって綺麗になる度合いが違うので、基本掃除や洗濯は人力です。

この魔法は服に染み付いたシミや普通に洗濯しただけでは取れない汚れなどの時に使用、それ以外は時間がない時や野宿、病の時の水浴びが出来ないときなどに使ったりするみたいです。



しばらくしたら気が付く範囲の血が綺麗になり、元通りになりました。


「良かった…上手く行きましたね♪」


「……。」


「これで大丈夫ですよね?」


「え?あ、はい。ありがとうございました。」


「いえ、これは僕にも責任があることですから…あとは兵士さん達にお願いして、屋敷に戻りましょうか。」


「そ、そうですね…。」



一応サーチで確認しましたが他に怪しい者はいないようなのでその日は屋敷に戻って、カーレス君やヴァールさんに挨拶だけして就寝しました。

挨拶したときにヴァールさんに少し怒られましたけどね…怒られたというよりは心配からの小言ですね。






「ふ、ふぁ~ぁ~。」


「おはようございます。」


「おはよう…リリ。」


「もうお昼前ですよ?ジーク様にしては珍しくお寝坊ですね♪」


「え⁉もうそんな時間なの⁉」


「はい…ラテーネさんもお疲れだろうから、今日はお目覚めになるまでそのままでっと言われました。

ジーク様も普通の子供のようなところがあって私安心しましたよ♪」


「え?」


「え?祝天際ではしゃいでお疲れになったんですよね?」


「あ~うん、そうだね、楽しくてはしゃぎ過ぎたみたいだね…。」

昨夜の件はリリには伏せられてるようなので話を合わせておきます。


「ふふ♪食事はどうされますか?」


「もう直ぐお昼なんだよね?」


「そうですね。」


「なら、お昼まで我慢することにするよ。」


「それなら…お昼まで1時間以上ありますから、果物と飲み物を用意してきますね。」


「うん、お願い♪」



リリは部屋から出て行きます。


う~ん…寝れないかと思ってたけど、良く寝たようで…

それでもまだ少し眠気があるので枕元の指輪を身に着けます。


昨日は気にならなかったけど、やっぱり疲れてたのか、それとも初戦闘で神経擦り減らしてたのかな?


リリが持って来てくれた果物を頬張ってしばらくしてお昼が運ばれてきます。




運んできたのはラテーネさん…だけではなくヴァールさんにカーレス君も一緒です。


はて?何事でしょうか?


「リリ。」


「はい、何ですか?」


「ここは私が代わりますから…あなたは少し休憩して良いですよ。」


「え?…え?何?雨は…降ってないですよね、あっ!槍が降るの⁉」


「…昨日のお客様たちの対応の報告は聞いてます、そのご褒美です。ナイルさんが美味しい甘味も用意してくれてますよ?要らないのであれば、後で私が頂くと…。」


「いえ!喜んで休憩させて頂きます!♪~♪~♪~。」


リリは敬礼して鼻歌を歌いながらスキップして部屋から出て行きました。

みんながリリを微笑ましく見送ってから本題です。



ヴァールさんが話を進行してラテーネさんは本職のメイドをするようで、こちらの話には係わらないようです。


「大勢で押し掛けて申し訳ございません。」


「いえ、何か…昨夜の件ですか?」


「それもありますが…。」


「報告聞いて心配した。」


「え?あっ…すいません、ありがとうございますカーレスお兄様。」


「ん。」



それ以降カーレス君は沈黙です、将来沈黙将軍、沈黙内務官や沈黙外務官とか沈黙のカーレスとか呼ばれるようになるんでしょうかね?



「それでは食事をしながらと褒められることではありませんが、カーレス様は現在領主代行であり、時間があまり取れませんので昨夜の件の説明を聴きながら食事をされてください。」


ヴァールさんの話の内容は昨夜のこちらの損害と捕縛した襲撃犯数、死傷者、逃亡者の報告があり…驚いたのは逃亡者、死傷者が両方魔族ということです。

それなら僕が捕縛した女の子も…ということになります…か。


「以上です。」


「捕縛した人たちはどうしてるんですか?」


「人数が多く、牢にも限りがございますので…報告にあった13名のうち11名は牢に、残り25名は縛ったまま衛兵詰め所の前で放置です。」


「え?放置なんですか?縛ったまま?」


「はい、まあ罰ということで…後は取り調べの結果で罪状を決めて行くことになります。」


「罪状というのは?」


「おそらくにはなりますが…25名は強制労働から奴隷落ちで死罪などは…無いと思います。」


「……ということは、残るは牢に入れられている11名ですね。」


「はい、11名の内、6名はプロと言って良いのか…駆け出しの雇われのような感じでした。」


「まあ…僕のあんな言葉に素直に乗ってくれた優しい人達ですからね。」


「……そうですね。」


「残り5名でうち1人は魔族と…。」


「はい。」


「ここでは魔族の扱いはどうなんですか?」


「こことは?……オリフィス子爵領限定で言えば、その罪にあった刑罰を執行いたします。」


「お父様の領地限定ということは…。」


「はい、ジーク様が考えられた通りかと…他の領地であれば、魔族であるということだけで奴隷堕ち、もしくは公開処刑です。」


「ん?奴隷って最初の25人の時も…。」


「一言で奴隷と言いましても…実情は多岐に分かれておりまして…。」


「あ、いいです。ヴァールさんが言い淀むような、僕たちにはまだ聞かせたくない内容ってことですね。」


「……はい、申し訳…。」


「いえ、謝罪は良いです。ということはあの女の子が問題ですね…。」


「女の子…ですか?」


「え?昨日僕が捕らえた女の子…え⁉ま、まさか男の娘だったんですか⁉」


「え?え?いえ…。」


「ヴァール、ジーク様は魔族について話を聞いて知っているだけで、実際に見るのは昨夜が初めてです。それはカーレス様も同じですよ?」


「あ、あぁ…申し訳ありません失念しておりました。ジーク様が女の子と言われた人物ですが、魔族は人族の見た目の倍以上の年齢と思ってください。」


「え?なにそれ?合法ロリ?」


「ロリ?」


「いえ、すいません忘れてください。」


「は、はぁ…魔族は人族の倍以上の寿命があり、人族より成長…この場合外見ですが、成長が緩やかなので、昨夜捕らえた魔族の女性であれば、大凡18歳から35歳ぐらいの年齢だと思われます。」


「へ~、カーレスお兄様はご存知でしたか?」

という僕の問いにカーレス君はゆっくりと首を横に振ります。


「あの外見で街に潜入されたら気付きませんね。」


「それはありません。」


「え?」


「魔族には肌の色や角や羽といった外見的特徴がありますので、見分けが付かないということはありません。」


「そうですか…。」


「後ほど今後の為にカーレス様とジーク様は捕えている魔族の女性を見て行かれてはいかがですか?」


「そうですね…カーレスお兄様はどうされますか?」

と聞いたら頷いて肯定します。


「それで襲撃犯(仮)と襲撃犯はどうするんですか?」


「(仮)…確かに…尾行していただけの様ですからね…牢の11名は旦那様が戻られてから、その他大勢(仮)はカーレス様の采配に…と考えております。」


「それなら僕がお手伝いしても良いですか?」


「え?お手伝いですか?カーレス様…。」

カーレス君はヴァールさんの視線に頷いて答えます。


「分かりました、具体的にはどのように?」


「1人ずつ直接お話したいと思います。」


「え?直接…ですか?」


「衛兵詰め所の一室を借りてもらえれば良いですよ。」


「……分かりました、手配しておきます。」


「お願いします。」


「報告は以上です、食事がお済になられたら牢へ向かいますか?」

僕はカーレス君に視線を向ければカーレス君は頷いているので、僕もそれに倣います。


「分かりました、手配します。」



ヴァールさんは諸々の手続きに退室して、僕とカーレス君は黙々とお昼を食べます。

咀嚼する音とナイフやフォークの音だけがする静かな部屋で…。





すいません。この場をお借りして、気になったニュースを…。

不適切だと言う方が不敬と流行語でも狙ってるのでしょうか?

という報道を見まして、報道の真偽はおいといて私が思ったことを…。

反論されるのは構いませが、皇族の方をそれに巻き込むことは不敬じゃないんですかね?

そんなテレビで反論しなくても…と思ったんですけど…。

どうなんでしょうね(。´・ω・)?


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