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1、夕焼けに死す。

またやってしまいました(´・ω・`)

今回の主人公は男です。

更新については…。

佐治臼さちうすながれ45歳、自他ともに認めるおっさん・おじさんの仲間である。


流は名前の通りなのか幸運は自分の前を流れて幸薄になる…。


例えば子供の頃、当たり付きアイスが2つありどちらかを選べば自分はハズレで、友達がアタリだったり。

200円スクラッチ、自分の前に人が居ればその人が、自分の前に人が居なくて、後ろに人が並んでる場合は後ろの人が当りが出て喜ぶ様をよく見ていた…。

鳥の糞が命中することも、痴漢に間違われることも、普通にしているのに警察の職務質問されることもあったし、床が抜けて落ちそうになったり、死ぬかもしれないという目にも度々遭っている

当然騙されることもしばしばある。

誰が引っ掛かるんだ?といったワシ、ワシ詐欺の被害にも遭ったことがある。

そんなこともあり、表面上は普通に人と接してはいるが、人間不信の人嫌いな面もある。

故に当然独身である(´・ω・`)


そんな流が珍しく今日は定時で帰宅出来ている、ブラックとかいう訳ではなく普通の会社ではあるのだが、流は定時に帰宅したことが無い、理由は後輩・同僚のヘルプ、取引相手の都合や接待など多々あるのだが、何故か大学を卒業して今の会社に勤めてから1度も定時帰宅なんてしたことがなかった…。


「定時帰宅か……普通に考えれば当たり前?もしくは運が良い部類なのだろうが、俺にとっては逆に落ち着かないかな…。」

と一人零しながら帰宅している。


流は自分の運の悪さを自覚してからは自分から団体競技には参加しなかったし、学生の頃の部活も文系ではあるものの、団体行動になるものは避けていたのだが自分の運のなさは自覚していたので、何が起こるか分からないと体は鍛えていた、鍛えてはいたのではあるが…30代も半ばを過ぎたころから、仕事が終わってから体を鍛えることはしなくなった。


理由は単に気力と体力が付いて来なくなっただけである(´・ω・`)




時間は18時過ぎ、流は信号が青になったのを確認して横断歩道を歩き出す。


流が横断歩道を半分ぐらい歩いたところで小学生低学年ぐらいの子供が流の横を走り抜ける。


時間的にはまだ流の横を走り抜けるような子供が居てもおかしくはない時間帯、思えば流は20年以上そんな時間に帰宅したことがなかったので新鮮に感じていた。




流の後ろから女性の声で「ケンちゃん走らないの、転ぶわよ。」と声がする。


ケンちゃんと呼ばれた子供は流の少し前で立ち止まり振り返り「大丈夫だよ。」と母親と思われる女性に返事を返す。


流は微笑ましいな~と思いながらその様子を眺めていると、周囲から困惑・焦り・緊張といった感じのざわめきが耳に入って来る。


歩きスマホなんてしません!聴きながら歩きもしません!だって何時何が起こるか自分の場合は分からないから!

と流はいつも注意しながら行動している為、今回の周囲の反応にも瞬時に反応し周囲を確認する。


あぁ…やっぱり…。

流は心の中でぼやく。


大型の車が赤信号なのにスピードを落とさず横断歩道に迫って来ている様子を確認する、目の前には先程の子供が居る。


流はこういった自身の危険が迫っいる場合は思考がクリアになり、まるで時間が引き延ばされているかのような状態になることもある。


これって俺の所為なのかな?俺だけなら回避出来そうだけど…目の前の子供もってことになるとちょっと無理だな、それなら子供だけでも助けてあげないと…。


そう考えた流は瞬時に目の前の子供の腕を掴み母親と思われる女性の方へ放り投げる。


放り投げた次の瞬間、体のバランスを崩し強い衝撃が体を襲い、体が吹き飛ばされる浮遊感と痛みが襲ってくる。


ああ…これダメなやつだ…。


視界には夕方の特有の夕焼けに染まった空が映り、次には横断歩道…泣きながら子供を抱きしめている女性の姿を確認出来た。


良かった…子供は無事だったみたいだ…。


そしてまた空が視界に映り、一番星・宵の明星が視界に映り


ああ…宵の明星か…まだそんな時間なんだな。


そう思った所で流の思考は停止して、視界が黒に染まる…。




2話書いてますから2話投稿します。

3話目が難航中です(´・ω・`)

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