♥ 宿屋 6 / 宿泊室 6 / 「 ジャックと豆の木 」の原作 6
セロフィート
「 大地が空に浮くのは、大地の全てが魔鉱石で出来ているからです 」
マオ
「 魔鉱石ぃ??
何其??
石?? 」
セロフィート
「 魔鉱石とは魔法を込める事が出来る唯一の鉱石です 」
マオ
「 魔法を込めれる鉱石ぃ?? 」
セロフィート
「 そうです。
魔法の込められた魔鉱石を使えば、素質を持たない〈 ノマ 〉でも魔法を使う事が出来る優れ物です。
現在は昔の様に鉱石のまま使う事はなくなり、職人に加工された魔法具,魔導具,魔術具が使われてます。
魔鉱石は魔法具,魔導具,魔術具の核として使用されます。
魔鉱石の大きさに依って、込めれる魔法の量も変わります 」
マオ
「 で、でもさ…。
大地を空に浮かせる程の膨大な魔法を誰が魔鉱石に込めたんだよ??
そんな事が出来るマギタが居たのかよ? 」
セロフィート
「 マギタではないです。
ワタシより何代か前の先代がした事です 」
マオ
「 センダイさん??
また、センダイさんかよ〜〜〜!! 」
セロフィート
「 そうです。
魔鉱石を作ったのも先代です。
大陸並の魔鉱石を作ったのは、唯の暇潰しだった様です 」
マオ
「 はぁあ??
ひ…暇潰しで作っちゃったの?!
空に浮く大地を暇潰しで……。
嘘…だろ?? 」
セロフィート
「 嘘を吐いてどうします。
真実です 」
マオ
「 マジかよっ!!
夢も浪漫も無いじゃんかよ〜〜〜 」
セロフィート
「 真実とはそういうものです。
此が現実です。
現実から目を背けては成長も進歩も出来ません 」
マオ
「 ……………………。
ま、まぁ…でもさ、理由はどうあれ、空に浮く大地は、実在する──って事だよな?? 」
セロフィート
「 そうなります 」
マオ
「 実在する──って事はさ、セロなら行けるんだよな?? 」
セロフィート
「 可能です。
マオ、行きたいです? 」
マオ
「 うん。
行きたい!!
≪ 天空の大地 ≫を此の目で見てみたい!!
セロ、オレを≪ 天空の楽園 ≫へ連れてってよ!! 」
セロフィート
「 はいはい。
其でマオが満足するなら、連れて行きましょう 」
マオ
「 本当か?!
有り難う、セロ! 」
セロフィート
「 マオの為なら 」
マオ
「 セロ〜〜〜(////) 」
マオは嬉しくてセロフィートの首に両腕を伸ばし、抱き付いた。
セロフィート
「 行っても、マオが期待している様な事はないと思いますけど。
其でも良いです? 」
マオ
「 そんなのいいよ!
探険したいんだ!! 」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 じゃあ、早速!! 」
セロフィート
「 せっかちさんですね。
≪ 天上界 ≫へ行くのはワタシも初めてです。
何が起こるか分かりません。
にゅい、確りマオを守護りなさい 」
賢者の石:にゅい
「 にゅいっ!! 」
マオ
「 にゅい、頼りにしてるよ 」
賢者の石:にゅい
「 にゅい〜〜〜(////) 」
マオ
「 なぁ、フィンは置いてっちゃうのか? 」
セロフィート
「 ずっと≪ 天上界 ≫に居る訳ではないですし、フィンの心配はしなくても良いです 」
セロフィートは古代魔法を発動させた。
床に魔法陣が現れる。
にゅいはマオが着たコートに付いているフードの中に入り、マオはセロフィートの左横にピッタリとくっついていた。
魔法陣が眩く光るとセロフィートとマオの姿が宿泊室から消えた。
◎ 魔鉱石の誕生秘話と魔法具,魔導具,魔術具の説明を加えてみました。
◎ 此処まで読んでくださり、有り難う御座います。
続きは未定です。