お城を壊したおなら姫
昔々ある所に、可愛らしい女の子が住んでいました。
その女の子はとてもかわいく美人で優しく、お金持ちなので
町の人から好かれていました。
ですが、その女の子はおならをすることで有名でした。
ただおならをするんじゃありません。
お城を壊せるおならです。
この事件があってからの事、女の子は町の人から「おなら姫」と呼ばれることになりました。
(おなら姫)「ねぇ、大臣?私、今日は何の遊びをするか迷ってるの。
大臣は何がいいと思う。」
(大臣)「そうですね~。積み木なんていかがでしょう。
車やお城を作るのはとても面白いと思いますよ。」
(おなら姫)「そうね。そうするわ。」
とことことことこ。
おなら姫は長い長い廊下を渡って、自分の部屋に行きました。
(おなら姫)「積み木、積み木あ、あったわ。
もう、おもちゃが多くて探すのが大変だわ。」
積み木か……。
(おなら姫)「うん。お城を作りましょ。」
かたことかたこと。
(おなら姫)「ここが三角で、ここは四角。」
かたことかたこと。
(おなら姫)「よし、できたわ。」
(おなら姫)「大臣。お城が完成しましたよ。」
(大臣)「これはすごい。さあ、次の祝日に、町のみんなに
見せて差し上げましょう。姫が初めて作ったお城を。」
祝日。
(町の人)「姫が積み木で作ったお城となると見ないわけにはいかないな。」
(町の人)「うん。とても楽しみだ。」
(大臣)「皆様。本日はお越しいただき誠にありがとうございます。
今回お越しいただいたのは、姫が初めて作った
お城を皆様に見ていただくためです。
では、早速見ていただきましょう。
姫様。どうぞこちらへ。」
町の人はざっと見ても200人。
おなら姫は緊張しています。
とともに突然おならが出そうになりました。……我慢しなきゃ。
(大臣)「姫?」
(おなら姫)「今行くわ。」
(おなら姫)「今日はお越しいただきましてありがとうございます。
私が作ったお城はこれです。」
バサッ。タオルケットを取ると美しいお城がありました。
(町の人)「これはすごい。」
(おなら姫)「ンんンん。」
突然おなら姫がうなりました。
(大臣)「どうしましたか、姫。」
(町の人)「??????。」
(おなら姫)「ブ、ブブブ。」
なんと姫はおならが出てしまったのです。
しかもその威力で、ガラガラガラガラ。
と、積み木のお城が崩れました。
(町の人)「姫がおなら出城を壊した。」
(町の人)「お、おなら姫だ。」
これから、可愛く、美しく、優しいお姫様は、
みんなから「おなら姫」と呼ばれるようになりました。
めでたしめでたし?