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ドキドキの学校3

「はい、全員いますね。では、1時間目は国語ですので、用意をして待っててください。」

「はーい!!!」

小1の教室って、こんなに賑やかだったっけ。

もう少し、落ち着きってものはないのだろうか。


出欠確認も終わり、先生は一旦職員室へ戻っていった。

その間に、1時間目の国語の用意をするみんな。

わたしもつられて用意を始める。

そして、すぐに先生は戻ってきて授業が始まった。

「はい、今日は簡単なテストをやります。教科書とかは机の中にしまってね。」

「えー、聞いてないよ!!」

ブーイングの嵐だ。黙ってやるってことを考えないのかな。

そして、問題が配られた。

中身が5年生のわたしにとって、小1の問題は易問レベルだ。

ひらがなの50音表に足りないひらがなを埋める問題、「ね」のつくことばを5個書きなさいなど。

「ちなみに、これで100点取れたら優等生です。次の学級委員の候補にあげたいくらいです。」

先生も大げさだなぁ。

100点くらいそれなりにいるでしょう。

そう思いながらわたしはテストをすべて解いた。

15分くらい経ってから、やめの号令がかかってテストが回収された。

意外にも、みんなが難しかったとか言い始めるのである。

「やっぱり1年には厳しいのかな?」

そう思うわたしだった。

テストも終わり、授業に戻った。

内容は、「学校」の漢字をひたすら書く練習。

正直、わたしには退屈すぎる授業だった。


休み時間になり、わたしはトイレに行きたくなったのでダッシュでトイレに向かった。

だかその途中、廊下で別のクラスの男子と正面衝突してしまった。

そのまま、わたしは気を失ってしまった。

気が付くと、ぶつかった男子と共に保健室のベッドにいた。

どうやら、そのまま保健室に運ばれたらしい。

そして、ぶつかった男子も同じように気を失って運ばれたらしい。

まだ向こうは気が付いていないっぽいけど。

「あら、目が覚めたのね。」

保健室の先生がわたしの元にやって来た。

「ぶつけたところが痛い…。」

「おでこのところね。とっても赤くなって腫れ上がってるね。」

相当強い力でぶつかったんだなあ。

「どうする? 頭痛いなら家に帰る?」

保健室の先生は早退をするか聞いてきた。

「大丈夫。4時間目まで頑張る。」

そう言って、わたしはベッドから起きた。

そして、上履きを履いて教室に戻ろうとする。

「まだ3時間目の途中だから、チャイムがなるまで休んでなさい。」

まだ授業中なんだ。

それなら、もう少し休んでから教室に戻ろう。


しばらくすると、いきなり変な頭痛が発生した。

しかし、すぐに痛みは治まった。

すると、さっきまでクラスメイトと話すのが苦痛と感じていたのが、それが一気にぶっ飛んだ。

しかも、知らないはずのクラスメイトの顔と名前が頭で想像できるようになった。

「なんだこれ? でも、不安が一気にぶっ飛んだから気持ちがいいや。」

頭をぶつけて痛い思いをしてるのに、なぜが気分的によくなったわたしだった。

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