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1日目終了

「じゃあ、こっちも準備しようか。」

お母さんは、そう言ってわたしの部屋へ行き下着とパジャマを取りに行った。

数分後、お母さんは戻ってきた。

「よし、服を脱ごうか。って、その前に。」

すると、お母さんはしゃがみこんでわたしの胸の名札を手に取り、一言。

「鷹見小学校1年 いしかわさん。」

「は、はい!!」

わたしはドキッとして、学校で出すような緊張した返事をしてしまった。

「本日の学校でのお勉強、お疲れ様でした。また明日も頑張りましょう。」

そう言って、お母さんはわたしの胸の名札を取り外した。

このやり取り、懐かしいな。

朝、学校に行くときも同じことやるのかな?


「風呂大丈夫だぞ。入ってきなさい。」

「お父さんが呼んでるね。じゃあ、服を脱いで行ってらっしゃい。」

「ハーイ。」

わたしは風呂場へ直行した。

風呂の中でも、話題はさっきのことだ。

大きくなったんだから泣くのを控えなさいとか、お母さんの言ったことを復唱した感じ。

「もういいよ、わかったから…。」

さすがに何度も言われると嫌になってくる。

お父さんもわたしの気持ちを察したのか、その話を終わらした。


風呂から出たわたしは、パジャマに着替えてお母さんに髪の毛をドライヤーで乾かしてもらった。

「女の子はおしゃれに気を使わないとね。」

丁寧に髪の毛を乾かすお母さん。

この瞬間がたまらない。

つい気持ちいいあまり、目を閉じてそのまま寝そうになってしまった。

「紗香ちゃん、ここで寝ちゃダメだよ。」

そう言われて目を開けようとするが、すぐに閉じそうになる。

「じゃあ、部屋に行って寝る?」

「…うん…。」

わたしは、お母さんと一緒に自分の部屋に行った。

すぐにベッドに入り、お母さんに布団をかぶせてもらった。

「じゃあ、電気消すよ。紗香ちゃん、おやすみ。」

「おやすみなさい。」

しばらくしてからわたしは眠りについた。

こうして、1日目が終わった。

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